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2017年02月

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××厨の一言

幽霊ではないですが、怖かった話をします。


私が小学六年生の頃、教室ではあるプロジェクトが流行っていました。


(名前は伏せますが)私の友達も小説や
漫画本を持っていて、私だけ持っていなかったんです...。

そこで親友のAちゃんとアニメイトに行き、そのアニメを見せてもらいました。

すごく面白くて私も夢中になりました。
Aちゃんは私を家に招いて、キャラの事
アンソロジーの事や動画を見せてくれました。
私もそれがほしくて何回か店に行き、
CDを買いました。
スマホも買おうとしましたが、お金はなく...
とりあえず、漫画と小説だけを揃えて、物語に夢中になってました。

ある日Aちゃんはこう言いました

「私ちゃん、もうすぐこれね、終わっちゃうの。どうすればいい?」
なんのことだろうと思いましたが、あれの事だなと思いました。

「終わっちゃうの?それは悲しいね」

私が云うとAちゃんは、終わるだけで過ごすのは可笑しい。私ちゃんなんて嫌いだと言いました。

「え、まってよ」
だけどAちゃんは続けました。

「私、あれに尽くしてきんだよ?終わるはずがないの」
私がAちゃん?と問うても答はありません。

八月十五日にトラックにひかれたい。そんな死に方したいな」
それを聞いて怖くなり、Aちゃんとは絶交しました。


...あれから二年が過ぎてAちゃんの顔も忘れかけた時の事
Aちゃんが現れたのです。

朝ごはんを食べている、
ちょうど八月十六日の朝でした。

兄がチャンネルを変えたのか、ふっと画面が切り替わり、あのAちゃんが写真で出てきました。


死んだって。

八月十五日の昼頃、トラックにはねられたって。頭を強く打ち、死んだって...

Aちゃん、カゲロウデイズに行けなかったね...
私は啼いて、その日は学校に行きませんでした。ごめんね、止められなくて
Aちゃんにとってあれは神だったのかもしれません。でも私は、Aちゃんを助けたかった。



今でもAちゃんの事を後悔しています。

拙い文ですみません、お読みいただき、ありがとうございました。


投稿者: アカネ

赤ちゃんの神様

友人の中村は、6年前の9月初め、都内で同窓会をやった。

中村は酒が苦手で一滴も飲めないが、アルコールが入らなくてもお調子者になれるので、楽しい一時を過ごし、終電に乗って気持ちよく帰ってきた。

電車から降りると、めまいがした。
自転車で駅まで来ていたが、はしゃぎ過ぎたと思いながら、自転車を押して歩いて帰ることにした。

改札を出た時から辺りに人はいなかった。タクシーさえとまっていない。
夜の町を貸し切ったようで嬉しかったという。

深夜ともなるとシャッターは全店閉まっている田舎の駅前商店街。コンビニも商店街から一キロ程歩かないとない。
人気はないが街灯は結構あり、明るかった。

そこを抜けた時、赤信号で待っていると後ろに気配を感じた。

(あぁ、人、来ちゃったかぁ…。)

貸し切りタイム終了に少しがっかりしながら、青信号になった横断歩道を渡る。

後ろにいた人が歩き出す気配がしないので、横断歩道半ばで軽く振り返った。

信号待ちしていた場所に、裸というか全身ピンクで、毛のないチンパンジーみたいなものが立っていた。

驚いた中村は逃げるように歩道の向こうに走り終え、やっと気付いた。信号待ちしていたのに、車やバイクさえ走っていない異様さに。

嫌いな奴でも誰でもいいから現れて!と、近くの民家に走ると、中村の手がグッと後ろから掴まれた。
追いかけてきた!と思い、腰を抜かして目を瞑るしかできなかった。

すると手が離される。

何かが中村の膝に乗った気がした。反射的に目を開け、それを見る。

先程の毛のないチンパンジーが、しゃがんで顎を中村の膝に乗っけていた。

蹴り飛ばしたかったが、不思議なことにその気が抜けた。
不気味な鶏ササミのような体をしたチンパンジーなのに、目を合わせていると何故か愛しいような気持ちになった。

そのまま眠りに落ちた中村は病院で目覚めた。
逃げ込もうとした民家の室内犬がずっと吠えていたらしく、そこの家人が発見して救急車や警察を呼んでくれたらしい。
中村は下半身から血を流して倒れていたそうだ。
本人も気づいていなかったようだが、妊娠していたらしく、診察してみると血が結構出ていたらしいが、胎児はまだ生きているという。
胎児の父親はわかっていて、期待は持てそうになかったが、堕胎を選ばず、シングルマザーになることを迷わなかった。



「そのチンパンジーみたいなやつのオチは?」

そう聞くと中村は言った。

「きっとあれよっ!赤ちゃんの神様じゃない?入院とか色々大変だったけど、無事に産まれたし、うちの子風邪もひかないし~。」


正体なんてわからない。
聞いた側は不気味な絵面しか思い浮かばないけれど、それを見た中村が言うのだから、もしかしたら神様だったのかもしれない。


投稿者: モヤモヤもやん

神社の砂

京都の港のある市での話し。
地元のお城の資料にも名前が載っている古くからの名士の家がある
50年程前にその家に不思議なことが起こった。
ある朝、その家の末っ子が朝御飯に起きてこないので家族が起こしに行くと、すごく眠いと言って、そのまま布団に倒れた後、昏睡状態に。
一週間経っても意識が戻らないので、生存をあきらめた家族が葬式の準備をはじめなければと忙しくなった。
そんななか、物乞いの人が訪ねてきた。

当時でも、食べ物がたくさんあって分けてくれる家のことは、食うに困った人達のネットワークがあったらしく、その家にもそんな人達がちょいちょい訪ねてきていた。

我が子が死ぬかもしれない時だが、その家の奥さんはそれでも、おにぎりやつけ物など簡単なものを物乞いの人に持たせてあげた。

すると小一時間経ってから、先程と同じ物乞いの人がやって来て、この家の大黒柱に何か刺さっていて悲鳴をあげている。その悲鳴が悪いものをたくさん呼んでいる。
抜いて、これを柱のまわりに撒いてください。と、布に包まれたものを奥さんに渡した。
中身を聞くと、近くの神社の砂だと言ったとか。

悪いものを呼んでいると言われ、奥さんはとりあえず大黒柱を見てみると、釘が刺さっていた。
家族に聞くと、ちょっと前に鞄を引っ掛けとくのにいいかと、その家の長男が釘を打ったらしい。
物乞いの人に言われた通り、その釘を抜いて、砂を撒いてみた。
すると、昏睡状態だった末っ子が意識を取り戻したと病院に付き添っていた旦那さんが帰ってきた。

大黒柱が悪いものを呼んでしまっていたのかと、半信半疑ながらも撒いた砂を片付けずにいたが、末っ子が家に戻ってきた頃には砂はきれいに無くなっていて、誰が片付けたのかはわからなかった。

それから数十年、物乞いの人に親切にした奥さんが変死。通夜の折り、かつて食べ物を分けてもらった人達が大勢でお悔やみに来た。
その際、一人の老人が
「残念です、持って帰ります。」

と親族に言ったので、お悔やみ早々香典返しか!と思うと、老人はそれを断る。そして手拭いを出して、そこに包まれた砂を見せ、
「この通り、持って行きます。」
と、帰っていった。

家人ははじめ、なんだかわからなかったらしいが、それを境にしたようにその家では病気、死亡が続出。
昔、末っ子が命を持っていかれそうになったことと関係があるかもと、大黒柱を清め、祈祷し、あちこちの神社の砂を撒いてみたりと、色々手は尽くしたが悪い流れが止まらない。
当時助かった末っ子もその後、早逝。奥さんの子供たち6人中、現在は釘を打った長男と、他県に嫁いだ長女家族が生き残っているのみだ。



投稿者:モヤモヤもやん

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