あれはいつだったかな、とにかく小学校高学年の時に体験した話。
小学校の頃は皆、やっぱり色んな道、知らない道を通りたくなったと思う。
俺もよく通っていたが、すでに当時は知らない道が無いくらい、俺の庭のようなものだった。

だから急いで帰りたい時には狭くて危ない道を通ることもあった。
そしてとても怖い体験をしてしまった。
俺の通学路の脇には長い太いドブがあるが、そのサイドにはかなり細い道があり、(本当は道として作られたのではないが)そこを通るといつもの距離をカット出来る。
その日は新しく買ったゲームがやりたくてその道を使って帰っていた。
午後4時位で冬だった。
雪が降っており寒さに耐えながらその道をドブに落ちないようにと壁に手をあて、カニのようにせっせと歩いていた。
サイドにも軽く雪が積もっており進みにくい状態だった。
そしてある程度進んだ所まで来たとき
カンカン!
と聞こえた。
音のする方へ顔を向けると俺がドブに入る所、つまり入り口から聞こえていた。ドブだから入り口にはガードレールがあり、ドブに入るには足を大きく上に上げてガードレールを越えて入らなければならない。
だが振り向いた時にはすでに誰か、はサイドに立っていた
それは真っ赤なコートを着て顔は血だらけの女だった。
その女は俺と目が合うなり、
ササササとこっちに来た
笑みを浮かべて。
発狂した俺はドブに落ちる覚悟で走った。

しかし女のほうが速い。
それでも俺は全力で走った。
出口まで来てガードレールを越え、道路に出て振り返った。

いなかった。
あれ?あれ?余計に恐怖に襲われた。
なぜならこの感じはすでに近くにいるだろう、とパターン的に分かっていたから。
だから辺りを見回しいないことを確認するとまた全力で走った。
でもやっぱり逃げることが出来ていなかった

走っているときに後ろに気配を感じて見ると
女の顔が目と鼻の先にあった。恐怖で死にそうだったのをはっきり覚えているり
そこからどうやって家に帰ったのか覚えていない。

エレンさんからの投稿。