怖い話というと微妙かもしれない。
私の家の近くの丘には大きな神社がある。それなりに古く由緒正しい神社らしい。

私は子どもの頃からよくそこで遊んでいた。
なにしろ、たくさんの太い木やよくわからない建築物があるもんだからかくれんぼや缶けり、鬼ごっことかをしたりしていた。

その日も、友達のA君とBちゃんとかで缶けりをしていたんだ。

その時の鬼はA君、
じゃあいくよーっと缶を思いっきり蹴飛ばす。
カン!という音とともにスチール製の缶十数メートル先に飛び、それとともに子どもたちは隠れる。
私もその流れのように缶が蹴られるとともに全力で隠れた。
私が隠れたのは神社裏の縁の下。
向こうからはなかなか見えないがこちらからは缶のあるところが丸見えなお気に入りの場所だ。

走ってあがった息を整えながら私は
Bちゃんはちゃんと隠れただろうか?A君はもう3回目のおにだからそろそろ交換してあげなきゃ、とかいろいろと考えていた。
さて、そろそろA君も缶を拾って戻って来ただろう。
と思い缶のある方を見る。

あれ?缶がまだない、もう戻ってきててもいい頃なのに、、、

その時、ふとした事に気づいた。
音がなくなっている。

普段は風が吹いて木の枝がこすれる音がするのにその時は全く音がなかったのだ。

A君?

私は不安になって大声を出した。
だけど誰も返事をしない。
おそるおそる隠れた場所から出て缶を蹴った場所まで戻る。

A君??

もう一度つぶやいた。
だが誰も返事をしないそれどころか他に缶けりをしていた友達まで探しても見当たらない。
私は孤独にかられて泣きそうになった。
その時、

シャン。

どっかから鈴の音が聞こえてきた。

あれ?誰かいる?

シャンシャンシャン。

どうやら鳥居の方から聞こえるみたいだ。
私はおそるおそるそっちへ行くとたくさんのお面をつけた人がそろそろと歩いていた。
私はその人たちに見つからないように木の影に隠れた。



私が覚えているのはそこまでです

気づくと私は隠れた場所で寝ていました。
私の帰りが遅いもんだから地域が大混乱でA君の親とかBちゃんの親が必死になって探してたみたいでした。
家に帰ると家族にめちゃくちゃ怒られて大変でした。

後日、A君に
「神社の縁の下に隠れてたのになんで見つけてくれなかったのよ!」
と聞くと
「え?あそこ何回も探したけどいなかったじゃん」
と言われました。


投稿者:まちこさん