夢なので全く怖くないです。
2年前に辞めた会社の話。お時間ある方だけ読んで頂けたらと。語彙力と文章力に乏しいので長文になります。申し訳ないです。

18年に高校を卒業し就職が決まっていた京都の会社の社員寮、藤森駅を出てすぐの場所に3月の下旬から住むことになった。
実際は社員寮なんて立派なものではなく、4階建てのマンション?アパート?を会社名義で何部屋か借りているだけのもの。なのでもちろん一般のご家庭の方々もいらっしゃる。

この年の新入社員は私を含め11人で、会社の規則上新入社員は研修期間である1週間は必ずその寮に住まなければならないのだ。
地元の人間には迷惑だけど私を含め地方から来た人間にはむしろ有難い話。光熱費はその寮に住む全員で折半し、(節約家には大損だけども)家賃は3LDKで15000円と安い。安すぎるなと思ったけど今考えると社長はかなり金持ちだったので貧乏人にはわからんがまぁ納得。とにかく地方庶民の田舎者には大変助かったのです。

私の部屋は2階の257号室。そしてこれも会社の決まりでどこの部屋にも一年以上は寮生活している人間、つまり先輩というか上司が1人住むのだ。たまに収入が安定し仕事にも慣れ一人暮らししだす平社員が増えて、新入社員だけにならないように責任者としてかわりに店長クラスと同居なんてこともあった。最悪だった。

それで問題の257号室、間取りは扉を開けて玄関入ると真っ直ぐに3メートルほどの廊下があり、右手出前の扉がトイレ。右手奥の扉が洗面所と風呂。左がフローリング6畳の部屋。廊下の先のドアを開けると12畳くらいのダイニングキッチンで、さらにその先右の扉がフローリングの6畳。左の扉は畳6畳。ちなみにこの2つの部屋は中は襖で仕切られてるだけで開ければ繋がる。そして2つの部屋の窓をあけたらベランダで、下を見たら地下駐車場が前を見たら他のアパートやらが見えるのだ。
私の部屋はキッチンの奥のフローリングで畳の部屋は同じ新入社員の女の子。玄関横のフローリングに四年先輩のAさんが入っていた。

入社してからは研修やらなんやら、メニュー覚えたり厨房のあれこれ覚えたりととにかく忙しく、さらに労働時間も社員全員アホほど長かったので、同室の人間とはいえ勤務する店舗も違い、最初の挨拶以来1度もAさんと直接話すことがなかった。

しばらくしてある程度新入社員が仕事を覚えてきたあたりで社員全員で時期外れの花見に行こうという話になり(12時間労働プラス花見で正直ふざけんなと思った)会社終わりに祇園…だったようなうろ覚え、まぁその辺のどっか…なんかやたら広くて…覚えてないです。
まぁそこで久しぶりにAさんを見たのですが、左腕を骨折していて…なんでも他の上司の話ではこれが初めてじゃないとか。何人かは「Aは運が悪いから。不幸を呼ぶ女」と茶化していましたがその一方で「Aは霊感あるから引きずられたんじゃないの?」と神妙な面持ちで言ってました。

これ聞いたとき内心笑ってしまって。当時私はそういう現象は恐怖心からくる妄想、幻覚、幻聴だと思っていて。信じてない訳じゃなくてそういったことが起こるのは、悪く言えば心が弱いから。良く言えば繊細なんだろうなと…。私は昔から馬鹿で大雑把で図太くて、そのせいかむしろ見たいと思ってるけどなかなか遭遇しません。

話がずれましたが、なんでもAさんは店舗の開店準備中にベルスターが勝手に鳴る、人影を見るなど様々な霊体験をしているそうでそれは寮でも起こるとか…。
さらに話を聞くと今の部屋に移ってから酷くなったそうな。もともとは別の部屋に住んでたところ、私達が入社するにあたり上から移動するよう言われたのだとか。とは言っても私や隣の部屋の同じ257号室の子は特に…というか全く何もなかった。
その時はその話もそこで終了となり花見も終わって次の日からまた慌ただしい毎日が過ぎて次の年。

新しく新入社員が入った。その年は珍しく新入社員が多くて部屋数の関係で何人か先輩方が寮を出ることに。Aさんも 当然出ることになったのですが、たまたま同じ日に休みを頂いていたのでお世話になったし少しだけ荷造りを手伝い話をしました。特に変わったこともなく会話内容も仕事の話ばかり。ただ先輩の部屋は女の子にしては異常に、なんというか汚かったのは記憶にある。
そして全て車に載せ終わりその寮での最後の会話
「○○(私のこと)はこの部屋に移動すること聞いてる?」
「いえ、聞いてません。同じ部屋なのに移動しないといけないんですか?」
「一応…決まりで一番長い子が玄関側に居てくれたほうが専務とかが部屋の見回りしたときとか楽やし」
なんだそれ面倒くさい。見回り?そんなのあるのか聞いてないぞと思いながらも(たぶん疲れて寝てた間に先輩が対応してたんだろう)仕方ないので、分かりましたと言った。
先輩は空っぽの部屋をじっと見ながら私に一言頑張ってなと言い出て行きましたが、この時の先輩はなぜか印象的でよく覚えてます。

それからはまた忙しい毎日で、一つ先輩になるわけですから新しく出来た部下や今までなかった責任など、1年目以上に疲れ果てて寮に帰りすぐに布団に倒れこむように。
でも数ヵ月もすれば慣れてきてある程度余裕を持てるようになった頃から数日おきに私は変な夢を見るようになりました。
確かに寝てるんですが半分覚醒してる状態、でも眠い みたいな。
私は玄関横のフローリング6畳の部屋の真ん中に布団敷いて毎日寝てました。もともと物を置くタイプじゃなかったのでスペースはそこそこ。
それで寝ていて『あーもうすぐ出勤かー…』と半分覚醒状態になったとき玄関が空く音が聞こえます。
続いて私の部屋の扉が空く音がします。
誰か入って来たのが判りました。そしてなんとなく見てもないのにそれが男のような気がしました。
そしてその人物は私の布団を踏まない程度の距離で私の周りをぐるぐる回っているのを感じました。
この時の心境といえばいまでもハッキリしていて『誰か入って来て回ってる…つーか煩い寝かせろ』くらいにしか思っておらずその日はそのまま目覚めました。ちなみに起きたら完全に遅刻な時間でした。初遅刻のためよく覚えてるのだと思います。

それからも半分覚醒状態が何度かあり、上記と同じことが繰り返された。遅刻も含め(これは単に私がだらしないだけだと思うけど)
そんである時ふとそういや最近の夢では布団を踏まれてるような、ていうかだんだんこう中心に近付いてないか?と気づく。でもまぁそこはやはり私なので怖いとかはなかった。それよりも遅刻が深刻でそっちのが悩みだった。
このままじゃヤバイ仕事が!悩んだ末に私は実家の母に頼んで学生時代使って目覚ましや使ってない時計を全部送ってもらったのです。
それまでは他の住人を気にしてあまり騒がしくしないように気を使っていたのですがそれどころじゃなくなったので最終手段でした。

届いた時計を初めて目覚ましにして眠ったときのこと。
期待したとおりちゃんと出勤前に起きれて時計を見ながら安心して布団に伏せていたらそれはきました。
今まではどちらかというとふわふわした感じで当然恐怖心なんかなかったのですが、今回のはなんというか始まりから違いました。
私は布団にうつ伏せで目は閉じているものの意識はハッキリしているせいでしょうか、突然重苦しい空気になりました。動こうと思えば身体は動いたはずですが、その時初めて私は怖いと思って動けなかったのです。
今まで見た夢の通りにそれはぐるぐる私の周りを回るながらだんだんと私の身体の方に寄ってきて最終的には私の背中、前からだと胸のあたりですね、そこにぐっとのし掛かってきました。
本当に潰される気がして、肺からなにから押さえつけられているような少しの息も出来ませんでした。
もうその時の私の頭の中は何一つ言葉になってなくて滅茶苦茶な単語ばかり浮かんで『ああ死ぬかも』と唯一まともな言葉が出たときに私の口からハッと小さく空気がでて、その瞬間さっきまでのが嘘みたいに身体が楽になりました。
若干放心気味で汗だくのまま起き上がるといつも通り外からの子供の声や、同室の部下の出勤前の用意の音が聞こえてきてやっと冷静になれました。

そのあとはいつもと同じで、でもボーッとしすぎたせいか結局遅刻ギリギリでしたが。
その日の出勤終わりに私は店長に言って寮を出たいと言いました。幸いその時は同じ部屋に役職者が被ってるところがあったので私は待たずに部屋を見つけ次第すぐに引っ越せました。

確かに怖かったのですが最後に起きたあれさえも私は疲れからくる夢だったんじゃないかと思ってます。毎日長時間労働だしストレスもあったからそれが夢になったんだろうなーと。
だから面白おかしく上司に話し、その後入った部下をビビらせて楽しんだりしましたが、部下はそんなことは起きなかったみたいです。
ただいまだにAさんは部屋を出るとき何を見て頑張れと言ったのかそれだけが気になりますが…。まあもう会社は辞めてしまったので今はもう何もわかりませんね。
分かるのは人間無理したら駄目だということです、何事もほどほどにが大事ですね


投稿者:田んぼ