高校3年の夏に、彼氏と初デートで花火大会を見に行った
毎年、河川敷きで行われている天神祭の花火大会でたくさんの人で賑わう花火大会だ。その日は、月がでていて土手の上からでも、川の流れがよく見えるほどだった。
風もなく、穏やかな夜で花火大会には、もってこいだった。
はじめは、彼と土手の上で花火を見ていたが、彼が土手を川のほうに降りてみようと言い出したを
土手の上は、人だらけだし二人きりになりたい気持ちもあって、私は「うん」と言って、土手を彼氏と降りた
川側の土手の斜面には、誰もいなくて、土手を半分くらい降りたところで二人で腰をおろした
花火より二人きりになったことに、ドキドキしていた
不意に彼が私の肩に手をまわしてきたんで、ドキドキがさらに増した
が…その時、背後の土手の上から「シュンシュンシュン」とあの芝生に水をまきながら回るあれ(名前忘れた)とそっくりの音がした
不思議に思って、私は、肩を彼氏に抱かれていたので首だけ回して、後ろを向き土手の上を見上げた
土手の上は、たくさん人が行き交っている
その瞬間、土手の向こう側から、人のひとかかえより少し大きめの丸く真っ黒な平べったい円盤型の物体が「シュンシュンシュン」と音をさせながら現れた
月が明るいので、形ははっきり見えたが「シュンシュンシュン」ていう音は、なんで聞こえるかはわからなかった
回転していたのかもしれない
あれだけ大きな「シュンシュンシュン」て音がするのに、土手の上の人も彼氏もまったく気がついていない…
それにもビックリしたが、そんな得体の知れない未確認飛行物体が現れたことさらにビックリして、呆気に取られていた
その飛行物体は、「シュンシュンシュン」と音をさせながら、土手の上の人達の2メートルくらいかな?上を通り、私と彼の頭上を通り、川の中ほどまで飛んできた
川の中ほどまで飛んでいくとしだいにあの「シュンシュンシュン」と言う音は、聞こえなくなっていた
離れて行くほどに、音も離れていく感じだった
川幅は、あっちとこっちの土手の距離が100メートルもないほどなので、未確認飛行物体が川の中ほどまで行っても、その形ははっきり見えた
むしろ現れた時より、距離ができたことで
物体の全体が見えた
真っ黒で平べったいがやや全体的に厚みが確認でき、少し真ん中あたりが膨らんで見えるものだった
しかし、月の明かりを反射してはいなかった
ただただ真っ黒だった
月がなかったら、まったくわからなかったかもしれない
川の中ほどまで飛んで、そこでカクンと90度向きをかえて、川の上流へ飛んで行ってしまい見えなくなった
一連の出来事は、ホントに一緒のことであったため、彼に「あれなに?」さえ言えなかった…物体が見えなくなってから、夢?幻?と思ったが、寝ぼけてもないし、彼に肩をだかれて、ドキドキして青春していた場面だったのでそんなことはない
彼氏に話しても、信用しないだろうとおもったから、話さなかった
だってあんな大きな「シュンシュンシュン」て音も聞こえてないふうだったか…
あの未確認飛行物体に、なにかされた訳ではないけど、この世界には、説明できないものがホントにあるんだなと思った18歳の夏だった
未確認飛行物体を見たのは、これ一回きりだ
あれは、一体なんだったのか…23年たった今も未確認だ


投稿者:まゆ