先日、久しぶりに会った先輩の話

先輩といっても年は僕と十五才くらい離れてる幼なじみのTさんとKさん
Tさんに誘われたソフトボールでKさんと知り合って、ずいぶん二人共にかわいがってもらったんだけど、自分の結婚などでなかなかソフトに顔出せなくなって、チームも解散して、五年くらい会ってなかった

先日久しぶりにTさんから電話があって、同窓会みたいな感じで飲むからってことで集まった席で聞いた話

Kさんは地元で非常に有名な遊び人で、昔は
だいぶ悪かったそうで、昔を知らない自分とかが軽口をたたくと回りの同年代の人達の顔色が蒼白になる感じなんだけど、話が面白くて、ソフト時代から大体飲むとKさんの武勇伝で盛り上がってた

今回もそんな感じで飲み会が進んで、Kさん、Tさん(その他のメンバーも大体同じ年)の昔の話で盛り上がってた
そしたらKさんがTさんに、
「あの時のトンネルの女覚えとるか~」
と話出した
知り合って10年くらいたって初めて知ったのだが、Kさんは非常に霊感MAXの方だったらしく、実は仲間内では有名らしかった
いつも下ネタばっかで、怪談なんか話す雰囲気じゃなかったから知らなくて当然なんだけど

自分の地元で有名なトンネルにIトンネルっていう心霊スポットがある
KさんとTさんは二人でその先のスキー場に
行く予定で夜中にトンネルを通りかかった
Kさんは、霊感MAX上、トンネルが非常に苦手らしく(やっぱり色々いるらしい)、その時も早く抜けようとスピードをあげた

トンネル入ってすぐのところで、歩いてる女の人を追い越した
(こんな時間に徒歩でトンネル?)
あわてて隣のTさんに
「女、歩いてた?」
と聞くとTさんも違和感を感じたらしく
「あれ?女だよな?」
って聞き返してきたので
反射的にバックミラーをみたらやっぱり女の人が歩いてた
ただ、車は結構なスピードで走ってるのに、ミラーの中の女の人は小さくならない
普通に歩いてるのに同じ大きさのままミラーに映り続けている
(不味い)
と思ってスピードあげるために前を見て、もう一度ミラーを確認すると女は小走りになっていた
車のスピードはあがってるはずなのに、小走りの女は徐々にミラーの中で大きくなっていく
「やばい、やばい、追ってきてんぞ」
さすがのKさんも焦って声を荒げた
Tさんも後ろを見て絶句
もうなりふり構わずアクセル踏んで、さすがに離れただろうとミラーを見ると
女は四つん這いになって車のすぐ後ろまで迫っていた
Kさんいわく
「何かしっぽがいっぱいある狐の走り方だった」
(酔っていたので例えに突っ込み所満載)

もう二人パニック状態で、Kさんも怖すぎてミラーを殴って破壊してそのままトンネルを抜けた

抜けた先のドライブインでひとしきり放心したあと、さすがにスキーをする気にもなれず、かといってトンネルをまた通っても帰れず、結局大回りしてそのまま帰った

明け方、まだ暗い内に地元に着いたので、Tさんを送り、疲れ切っていたので爆睡
次の日の昼くらいに起きて、パチンコに行こうと車に乗ろうとして絶句

車の後ろからボンネットにかけて手形と足形がベタベタッて付いていたそうです
Kさんいわく
「振り切ったと思ったけど追い付かれてたわ」
未だにそのトンネルはKさん通れないんだとか

最後にもうひとつ別の意味で怖い話

手形足形付きの車、キレイに洗ったけどKさんさすがに乗る気になれず、格安で売ったらしい
手形足形の事情を全部伏せてTさんに



投稿者:はまお