私が高校生の時の話


当時私は姉と二人部屋で、壁を向く形で部屋の両端に、お互いに背を向けて机が設置されていた。部屋の真ん中には大きなテーブル。


時刻は夜の10時くらい

姉は机について勉強をしていて、私は机について携帯電話で自撮りをしていた。

ニキビが気になるのでおでこに寄せたアングルでパシャリと一枚。
ガラケーだったので当然インカメなどない。ひっくり返して今撮ったばかりの写真を確認した。


瞬間に血が上ったのを感じた。私の左側、肩からニヤニヤと笑った顔を視界に捉えた。記憶の中では、遊戯王の強欲のツボに似ていた気がする。

瞬間に、姉だと思った。私の自撮りをからかっていると思い、顔が熱くなるのを感じながら、
「もー!」
と振り返ると、


姉 は 机 に む か っ て 勉 強 し て い た。


姉と私の机まで距離にして4m、
私が写真を消して振り返るまで3秒程度。音を立てずに移動するには不可能な距離だった。


一瞬であがった血が下がって行くのを感じた。


今では目の錯覚だと考えている。消してしまった写真は確認できないでいる。
でも一つ嫌なのは、一瞬の確認で
あの笑顔の中に悪意が認識できたことだ。


投稿者:きゃま