友達のお父さんが高校生のころ体験した話。

友達のお父さんをAさんとします。Aさんの住む町には心霊スポットがありました。
心霊スポットといっても、ずいぶん前に廃墟となった一軒家らしく、学生のあいだで心霊スポットという噂がたっていたんだそうです。

その心霊スポットは町から外れた林の中にありました。田舎だったのでそこを通る人も少なく、まだ若かったAさんと友達は肝試しをすることになりました。

適当な理由をつけて夜に家から出て、Aさんは友達を迎えにいきました。

友達と合流したAさんはその心霊スポットへと向かいました。そして無事にたどり着き、そこで問題が発生してしまいました。

心霊スポットの一軒家はだいぶ昔に廃墟となったといいましたが、家の周りは背丈のたかい草に囲まれており、どこからも入れそうになかったそうです。

仕方なくAさんと友達は家の周りのくさをかき分けて、なんとか玄関にたどり着きました。

玄関のドアは空いており、Aさんと友達は持ってきた懐中電灯で家の中を照らします。

中は乱雑しており、とても入りたいとは思えなかったそうですが、せっかくのきもだめしだから全部屋見て回ろう、ということになりました。

居間、キッチン、トイレなど、1階の部屋を見終わった後に、二階の部屋も見て回りましたが、とくに幽霊にあうとか、心霊現象にあうことなんかもなくて、拍子抜けしたと二人は廃墟から出て、解散しそれぞれ家に帰りました。

しかし翌日からAさんに異変が現れ始めたのです。



とくに激しい運動をしているわけでもないAさん。なぜか首がすごく痛む。寝違えたかな?とその日は気にしなかったのですが、それが何日も続き、段々痛みはひどくなるばかり…

ついには痛みで夜も眠れなくなるほどになったんだとか。

もしかして肝試しをやったからかと、一緒に肝試しをした友達に相談すると、友達にはそんな異変は出ていませんでした。

すると友達は突然、自分のいとこに幽霊が見える人がいるから相談しないかとAさんに話を持ちかけました。少々迷ったそうですが、なにか変わるのならと、そのいとこと会うことになりました。


そして約束の日、Aさんは友達に居間に通され、そのいとこと対面しました。
幽霊が見える人という割には、普通の女性でした。

が、その女性はAさんと対面するやいなや顔をしかめ、

「これは私じゃ無理だ。」

と口にしました。

無理ってなにが?と友達が女性にきくと女性は、
「これは本当に質の悪いやつだ。自爆霊とかなら私も軽く霊を追い出したりはできるんだけど、これはできない。霊媒師さんとかにみてもらったほういいんじゃないかな」

と完全にお手上げ状態でした。

一体どんな霊なんですかとAさんがきくと、

「首が折れてる男の人。Aくんの顔見てる。」

と言いました。

気味が悪くなったAさんは逃げるように友達の家から自宅に帰りました。



そして夏休みに入り、夏休みが開けた平日に、Aさんは友達とたわいない話をしていました。

が、友達は急に今までと打って変わったように話し始めました。

「なぁA。こないだ俺のいとことあっただろ?」

「ああ、あの人ね。幽霊の話?まだ除霊とかやってないけど」

「違う。あの人死んだんだ。」

きくとその女性は、夏休みの期間中に交通事故で亡くなってしまったんだそう。しかも、首の骨を折って…

「なんでだまってたんだよ。」
とAさんが友達に言うと、

「間違いなくこれは幽霊の仕業だろ。お前に話すのもいやだった。」


そこからAさんは友達と関係がぎくしゃくしてしまい、そこから親しい仲に戻ることはなかったんだそうです。


以上の話を僕や友達に話した後に聞いてみました。

「結局その幽霊はどうなったんですか?大丈夫なんですか。」

「もう何十年も昔の話だよww大丈夫に決まっているだろう、俺はこのとおり元気だし。

















大人しく君の顔を

見てるだけだったしね
























友達のお父さんは、まだ首が痛むそうです…





投稿者:学生