これは、自分が小学2年くらいの時の話です。

ある日の夜のことでした。
私は、まだ幼かったので、両親と一緒に寝ていました。

自分が寝ていたのは二階の7畳ほどの部屋でした。
父は横に寝ており、母親も隣の部屋で寝ていました。

この日、なぜか私は眠れなかったのです。
クーラーが効いていたため、暑かったわけでもありません。
昼寝をしたから、とかそういう理由でもありません。
ただ、寝られなかったのです。

何回も寝返りを打ち、寝よう寝ようと思っても寝られません。
両親ともども、寝息を立てており、熟睡といった感じでした。
この年頃、夜中に一人で起きている勇気もなく、
自分は、ただ布団の上をゴロゴロとしているばかりでした。

その時、階段の方から、木が軋む音がしました。

ギシッ

え?

ギシッ ギシッ

音がだんだんと近づいてくるのが分かりました。
その音は、階段を上がってきていました。
下の階では、祖母、祖父、曽祖父が寝ていましたが、
誰もあがってくるわけがありません。
時間は真夜中です。

幼いながらも自分は、
これは、寝たふりをしなければ、と感じ、父親の方を向き、目を閉じました。

ギシッ ギシッ ギシッ

ギィ ギィ ギィ

音が変わりました。階段を上がりきり、廊下を歩いています。
廊下は、部屋と隣接しています。
その音の正体と自分との距離が、近くなってきます。

ガラガラッ

扉が開きました。



・・・・・・・



ピッシャン




数秒の間があり、扉がしまりました。
また、足音が降りて行きました。

そこからの記憶が残っていません。
たぶん、自分は寝たのだと、思います。



後日、家族全員に確認したところ、誰も行ってないということでした。

あれから、数十年たちましたが、今だにあの足音が誰だったのか、
そもそも生きているものだったのか、ということも謎のままです


投稿者:Wota-