4年前の1月頃。

私は引っ越す度に少しづつ、住まいの質を上げた。
それも、最初の一人暮らしアパートで、奇怪な事が起こったり、
見知らぬ誰かが外設置の洗濯機の蓋に大きな靴跡を残したりと、
やっぱりオバハンでも風紀のいい所に住むべきだと学んだから。。。


4年前にもなると、女性専用とかいうアパートに移り住んでいた。
都心から近い、古いが、小奇麗な建物だった。
だけど、木造で、冬は冷えて、
エアコンだけで過ごすのはきつかった。

その夜、仕事で疲れて果て、深い眠りに落ちた。
せんべい布団で、足は氷のように冷たくなっていた。

時々あるのだが走馬灯のように見知らぬ景色が夢に現れる。
壁一面セピア色の写真が留められている誰かの部屋にいたり、
立派な冠木門の家の前にいたりする。
その日も取り留めのない映像が夢の中表れた。

明け方頃、夢の中で大きな街道の横断歩道を走っていた。
急いでいる事しか覚えていないが、一瞬、転んで、
信号待ちの車の映像が逆さになり、轢かれて死ぬと思った瞬間、
目が覚めた。

朝、白黒のあの、車の逆さになった映像が頭から離れず、
ぼうっとして仕事場に向かった。

年明けでまだ仕事が忙しくなかったので、
じゃあたまにはと、総務部のお使いで郵便局に行く事になった。
郵便局は大きな街道を渡らなければならなかった。

仕事が暇な事をいいことに散歩気分で、
郵便局に向かった自分が悪かっただろう。
小走りに渡ったわけではなかったが、道路の凸凹にひっかかり、
私はまたかなり派手に宙を舞ってぶっころんだ。
その瞬間、あの夢で見た通り、信号待ちの同じ車両の映像が逆さになった。

信号が長かったおかげで体制を立て直し、
緑のうちに渡りきる事ができた。
死なずに済んだ。

今度は警告の夢だったのか。
夢に感謝した。


投稿者:まりも