私自身は元の生活に戻れないのかと人生で最大の恐怖体験でした。
私は霊感・霊体験・霊感持ちの知り合い等まったくの無縁かつそれまで興味も無かったので、オカルトなのかどうかも判断できません。
文才は無いので読みにくかったらごめんなさい。



私はどちらかというと愛知県寄りの静岡県出身で、神奈川県のアパートから東京へ大学に通っていた。
夏休みに入っていたが実家に帰省するのも面倒で
月に諭吉さん数枚もらえる程度のシフトでファミレスのバイトをしながら、ダラダラと過ごしていた。
ある日、高校卒業と同時にデキ婚し、旦那実家に嫁入りした幼馴染のAからLINEで電話がきた。
たぶんこんな会話をしてたと思う。

A「ひさしぶり!」
私「まためずらしい奴から電話きたわ」
A「珍獣みたいなあつかいやめてw」
私「ひさしぶりじゃん。A子(Aの子ども)は元気?旦那とはうまくやってるの?」
A「A子の育児で喧嘩ばかりよ~?出かけるときにどっちがベビーカーひくとかw」
私「はいはいw で、どうしたの?」
A「旦那がなんか仕事のトラブルで○○日から2日出張するんだけど、お義母さん達は今お義父さん方の実家に帰省してて、さみしいから遊びに来てもいいんだよ?」
私「なにそれw」
A「夏休みでしょ?久しぶりに会おうよ!」
私「わかったよ~」

そんなグダグダかつ思いつきのような形で、静岡県富士市にあるA子の義実家へ行くことになった。
当日、昼間はバイトがあったので
夕方から電車で向かい富士駅で合流し1泊させてもらう段取りとなった。
A子の住むところは周りにはコンビニと100円ショップが、歩いてしばらくのところにある程度で、本人は免許も持っていないのでちょっとした買い物も頼まれた。

ここまでが前置きで、ここからが当日の話。

その日のバイトは17時に終わり、ちょっと足をのばしてドンキホーテで頼まれていたものを買った。
そこから電車を乗り継いで、小田急線の急行小田原行きに、登戸から乗車した。
その間、無料マンガサイトを見ながらところどころうたた寝をしていた。
そのまま遅延もなく小田原に着き、そこから東海道線の熱海行きに乗り、熱海から浜松行き列車に乗り換えた。

車両の中はすいていたので、問題なく座ることができた。
私はモンストという携帯ゲームをしながらいつの間にか寝てしまっていたのか、ふと気づくとすでに熱海は出ていて沼津駅を出発するアナウンスが聞こえてきた。
私は眠気に勝てず、また目を閉じてしまった。


アナウンスが聞こえてきた。

『…~もなく終点…~ ~駅~ 乗りかえのご案内…~』

私は終点の単語で飛び起きた
(しまった!浜松まできた!?)
急いで電車を降りると、改札まで走った。
改札口へつくと、窓口は閉まっていた。
携帯を見ると20:43を表示していた。
落ち着きを取り戻しつつあると同時にじわじわと疑問がでてきた。

…ここはどこだ?

見渡してみる。
線路は1本のみで周囲は雑草が生い茂っている。
電車はいつの間にか走り去っていた。
灯りは改札口の窓口の上にある蛍光灯のみだった。

浜松駅がこんな小さな駅のはずがない…
草木が風でざわめく音以外に何も聞こえない、ホームを囲んでいる木の柵の外側を見ても木々が生い茂っているだけだった。

「とりあえずA子に電話して、GPSで検索してみよう…」

携帯で電話をかけてみると、どうやらA子は通話中のようで
ツー ツー
と、つながらなかった。
じゃあLINEだけでもしておこう…


あれ?LINEがひらけない
最初の緑のロゴのマーク画面から動かなかった。

「え?なんで?電波は3本立っているのに…」

じゃあマップは?
と起動してみるも、こちらも起動時の最初の画面からうごかなかった。

もう私はこの時すでに孤独感から軽くパニックになっていた。
でも、A子はまだ通話中でつながらない。

もういい、誰でもいいから迎えに来てもらおう!
私はまずお母さんに電話した。
ツー ツー

…あれ?

彼氏にも電話した。
ツー ツー

…なんで…
みんなが通話中?

「おかしいおかしい!」
孤独感が恐怖へと変わった。
そのまましばらく泣いていたと思う

しばらくして落ち着いた私は、ダメもとでスマホを再起動してみようとした。
操作しようとしてふと、電車内でインターネットブラウザとモンストを開いたままでアプリを終了していないことを思い出した。
モンストを開いてみる。

「ひらける!」

インターネットブラウザも開いたままだったおかげかちゃんとつながっていた。
私はインターネットで東海道線を検索した。

今いる場所さえわかれば…

そんな気持ちで探そうとして、ここで私はやっとこの駅の名前を知らないことに気付いた。
ホームを見渡す
線路の向こう側に、駅名の看板らしきものがひとつあった。
だが草木が邪魔なのと灯りが届いてないせいで見えない。
かろうじて漢字二文字のように見えた。

「…だれかに聞こう…」

このときの私は、とにかく誰かとリアルタイムで会話がしたかった。
孤独におしつぶされそうだった。

だけど私はTwitterもFacebookもやっていない。
何でもいいとにかくすぐに返事がもらえるところ…
私は2ちゃんねるへとんだ
でも投稿なんてしたこともない私は掲示板の検索なんかもわからない。
私はランキングの一覧からなんでも質問?(そんな名前だったような…)
という掲示板で自分の経緯を載せた。

ほかの会話の途中で割った入ってしまったのもあり、どんどんコメントがながれていく中

『きさらぎ駅おつ』
『駅から出たらまずいらしいよ』
『GPSでもつかえよゆとり』
『釣りだろ』
『オカ板いけ』

と、相手にしてもらえず
きさらぎ駅も調べるとオカルトのお話で、あてにならず電池ばかりが消費されていき…
最終的に誰かからでんわがかかってくるのを信じて、電池を温存するためにブラウザは閉じずにホームへ戻した。

冷たく相手にされなかったとはいえ他の誰かと会話することでいくらか落ち着きを少し取り戻した私は、
もう一度駅名を目をこらして見てみる。

やはり見えない…
でも2文字だから、きさらぎではないよな…?

私は改札口に向かい、蛍光灯のある窓口のしたに座り込んだ。
灯りがあるだけで恐怖心はいくばくか落ち着いた。
外灯のない森のような外も歩く勇気もなく、駅からでることもできなかった。


どのくらいじっとしていただろう
ふと何かが木々のざわめきにまじって聞こえていることに気が付いた。

コツン

コツン

木を何かで叩くような音?
駅の外を見渡してみるが、なにも見えない。

コツン

コツン

コツン

コツン

駅の中を見てみる。
いやこっちじゃない、やっぱり外から聞こえる。
もう一度駅の外を見てみる。


『どうしたんだい?』
しゃがんで私を覗き込むように
見知らぬおじいさんが目の前にいた!

私「わああああああああ!!!」

私はホーム側に倒れこむように飛びのいた
心臓が破裂しそうなほど高鳴り、全身が震えているのがわかる。

『どうしたんだい?』
私「あ…あ…」
言葉が出ない

おじいさんは笑顔だった
目を見開いてずっと私を見ていた。

おじいさんも私も見つめあったまま動かない
私は必死に言葉を探した

私「あの…ここの駅員さ…」
『どうしたんだい?』
おじいさんは笑顔のまま持っていた杖をつきはじめた

コツンコツンコツンコツンコツンコツンコツン
『どうしたんだい?どうしたんだい?』

壊れたレコーダーのようだった。
目が離せない
体も動かない
つぶされそうな空気の中生きるために必死に呼吸だけをしているような感覚だった。

おじいさんは私は返事がないのに構わずしゃべり続けている。

コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ!
『どうしてこっちにこないんだい!?』

とつぜん叫びだした
私はその怒号で呪縛が解けたようにホームの方へ走った

ホームの行き止まりまで行き振り返るが、灯りがないせいで何も見えない

コツン

コツン


近づいてきてる!
涙で視界がゆがむ
でもさっきみたいに突然隣にこられたら…
私は必死に携帯を取りだす

私「電池がきれてる!?」

灯りがほしい
なにも見えない
でも確実にさっきのナニかはこちらに近づいている!

私は荷物を漁った
そうだ!ドンキホーテで花火とマッチを買ったんだった!
私は花火の包装をを破り、一番大きな手持ち花火をまとめてもって火をつけた
改札口の方へ向ける

おじいさんはいた

私の5・6歩先まで来ていた。
笑顔は消えていた
だが、目は見開かれたままだった。







…誰かに肩を叩かれている。

『きみ、こんなところで寝ちゃだめだよ』
驚いて体を起こすと、地面に落ちた。

恐怖で声も出ず口をパクパク動かす私を不思議そうに見る警察官が2人。

私「…え?」

警察『だめだよちゃんと帰らないと!何時だと思ってるんだい?』

白い壁に整備された駅のホーム
私がホーム内の椅子に寝ていたところを巡回中に見つけたそうだ。
もちろんさっきまでいた駅とは全く違っていた。

警察『君大丈夫?未成年?』

私「…いえ、22歳です。近くの友人家に行くつもりで…」

警察『身分証ある?』

そのあと警察官に優しく怒られたあと
駅の外に出た。

駅名を探すと
『長泉なめり』

知らない名前に驚き急いで時刻表を探す。
御殿場線という沼津から乗り換えないと来れない線の無人駅だった。
携帯を取り出す。
時計はAM01:32を表示していた。
着信も十数件来ていた。
すべてAからだった。

電話をしてみる
プルルルルル プルルルルル
A「もしもし!ちょっとどうしたの?今日の約束忘れてたの???」
私「いや、あの、Aに電話したんだけどつながらなくて…」
A「電話?着信なんてないけど???今どこなの?私駅でずっと待ってて蚊に刺されまくったよ~!」
私「ごめん、いろいろあって電車で寝てたみたいで今長泉なめりっていう駅にいるんだ」
A「なんでそっちにいる!?ねすごしたぁ?w」
私「うん…ごめん、混乱してて…今日は近くでホテルでもなんでも泊まって、朝一で向かうね」
A「ちょっと大丈夫?話聞くよ?」
私「もう電池が少ないから明日話すよ~」

そんな会話をして、私はタクシーのおじさんに道を教えてもらい(お金がそこまでないから乗らなかった)
ビジネスホテルへと向かい、無事朝を迎えることができた。



これが私が体験したことです。
ちなみにドンキで買った花火等の荷物は無くなっていました。
むこうにおいてきてしまったのかもしれません。
実体験なのでオチがあるわけでもなく中途半端かつ疑問だらけです。
右手は火をつけた時に夢中で気づかなかったのか、親指と人差し指の間を火傷していました。
後日談は長かったのでまたの機会にします。
なぜ元の世界に帰れたのか、なぜ全く関係のない駅にいるのかわからないことだらけですがひとつだけ確かなことはあります。

花火をするときは火傷に気を付けて遊びましょう。


投稿者:睡魔に勝てなかった人間