需要あったみたいだから投下。

これは、俺がこの仕事始めて2年目くらいのまだぺーぺーの頃の話。
うちの会社は、レッカーもやるけど基本運送業なので、日勤の仕事は搬送が多いんです。普通の荷物もやるけど、7割は車の搬送かなぁ。車の搬送っても、大きく分けると3つあって。
1つ目は新車搬送。これは、メーカー工場からディーラーや販売店に直輸。大体メーカー直契約の会社がやるのでうちはやりません。
2つ目は中古車搬送。オークションで落ちた車を販売店や個人経営の整備工場に搬送します。うちはこれがメイン。
んで、3つ目がマイカー搬送。これはあんまりないけど、会社や個人の依頼で指定場所まで搬送。今回の話はこのマイカー搬送での出来事。

3月だったと思う。某会社から、新潟に事業所を構えるので社用車を7台搬送して欲しいという依頼があったのね。翌月までに運んでくれればいいってんで、関東某県から新潟まで(だんだん地域がバレていくw)何かのついでくらいにチマチマ搬送してた。
残り2台ってなったとき、個人の依頼があった。個人の依頼ってのは珍しい。しかも、軽自動車を1台長野某所の個人宅まで搬送して欲しいってことなんだ。
んなの自分で運転してけよって思ったけど、よくよく聞いたら、どんなに直しても信号待ちなどでエンジンが止まる、踏んでないのにブレーキランプが点灯する、など長距離走るのは嫌らしい。つか、新しいの買えば?ってことなんだけどね(笑)まあ、仕事ですからそこは。でも、普通なら1台って受けないんだけど。1台だと金にならないというか逆に損かも。まあ、件の新潟搬送の仕事があったから受けたみたい。後日判明したんだけど。


そんなこんなで搬送当日、4トン2段の上段に社用車1台、下段奥に社用車、手前に軽自動車を積んで出発。朝ラッシュを避けて9時半頃でしたかね。
まずは関越道の入口を目指す訳ですが、その時点で追い越してく車にクラクション鳴らされました。たまにだけど。何かおかしいか?と思って(ブレーキランプ切れてたりすると教えてくれる親切な運転手もいるからね)高速手前で降りて確認するもよく分からず。
気を取り直していざ関越道へ。とりあえず長野某所を目指す。と、また右車線のダンプにクラクション鳴らされた。
しばらく走ってると、また4トンロングの兄さんがクラクション鳴らしてきたので、イラっとしながらそっち見たら、何か言ってる風。喧嘩売ってる感じの表情じゃないから、何だろか?と思い、仕方ないから次のSAかPAで止めようとしてたら、その兄さん後ろついてくるんだよね。

PAに入って車降りたら、4トンロングの兄さんも降りてきた。「何?」って聞いたら、「軽自動車に子供乗ってるよ」って。いやいや、いるわけない。出発前に中確認してるし。
その場でもう一度確認したけど当然乗ってない。兄さん曰く、すれ違い様に子供が後部座席から手を振ったらしい。んで、もしかして知らないうちに乗り込んじゃって運転手(俺ね)気づいてないんじゃないかって思ったんだと。でも一緒に確認したから首かしげてた。
まあ降りたついでなんで、休憩がてら兄さんにコーヒーご馳走してやって、実は関越乗る前から~なんて話したら、クラクション鳴らした人はみんな子供見たんじゃない?とか言いやがって。やめろ、怖いから。
同世代だったし、同業者なんで仲良くなって携帯教えあったりして、その場は終わったんだけど。

結局その後、1回クラクション鳴らされた。んで目的地に着いて依頼主に連絡したら、家の方は狭くて車降ろせないかも知れないから、今いる広めの道路まで取りに来てくれることになった。すぐ来るって言うから、軽自動車降ろして待つことにしたのね。当然軽自動車運転するんだけども、何か怖い。なるべく後部座席見ないようにしてた。
そうこうしてると依頼主が来たので、書類にサイン貰い納品書渡し~ってやって、じゃありがとうございました、お気をつけて!っておじきして見送ると、リアウインドウに子供がいた。マジでびびった。
4、5歳の男の子。坊っちゃん狩り。顔はわからなかったけど、手を振ったのは確か。

とりあえず動揺しまくりながらも新潟に向かい仕事をこなし、帰郷。誰かに話したかったけど、バカにされると思い言わなかった。家に帰って、例の携帯教え合った兄さんに電話して顛末を話したら、「ほらね!」って自慢気に言われました。

んで、これ後日談があって。
夏の暑い頃だから8月だったと思う。約4ヵ月後くらい。その軽自動車をまた同じように運んで欲しいって依頼があった。依頼主も同じ人。
どうやってここまで戻ってきたんだよ!?乗ってきたなら自分で乗って帰れ。意味が分からん!と思うよね、当然。
その時に初めて社長と数名に、実は~って話したら、まあ話しの内容はともかく1台じゃ金にならないから断ると言って断ってましたが、断るなら最初から断って欲しかったよ。
車に子供の幽霊が憑いてるのか、何かおかしい依頼主に憑いてるのか、結局真相は分からず仕舞いですけどね。



投稿者:TR