今回は私Yの父の仕事中の話をします。

父は不動産の仕事をしています。

ある日いつもの様にお客様を車の後部座席に乗せて物件の案内をしていました。

目的地に向かう途中、信号の無い横断歩道で小さい女の子とその子の母親が手を繋ぎ車が途切れるのを待っていたそうです。

父は横断歩道の手前でゆっくり車をとめて『どうぞ』と母親に小さく会釈をしました。

親子は父の顔を見てお辞儀し、ゆっくりと横断歩道を渡っていきました。
親子が横断歩道を渡りきる頃、後ろに乗せていたお客様が『どうしたんですか?』と声をかけてきました。

父はお客様に振り向き『すみません。親子が横断歩道を渡ろうとしていましたので。』と伝えると、『そんな親子居ませんよ?』と。

後部座席からは見えなかったのかと思い前に向きなおすと横断歩道を渡りきったはずの親子が居ません。

手を繋いでいた子どもは2~3歳なのでそんなに遠くに行けるはずもなく、辺りを見渡しながらも父は少し急いで車を走らせました。

何故なら後部座席のお客様に横断歩道の脇にあった花束が見えないように…。




今回もお読みいただきありがとうございました。


投稿者:Yちゃん