これは高2の夏に、女3男3で山へキャンプに出かけた時のことだ

昼間は普通のキャンプだった。夕食も食べ終え、俺たちは暇になった。そこで女の一人(A子)が突然肝試しをしようと言い出した。みんなやることもなかったので、肝試しをやることにした。ペア分けはA子決めた。言い出した本人なので、仕切って当然だと思い、誰も反対しなかった。男女ペア3組に別れ、肝試しを始めることにした。
最初に出ることになったB男とC子が、寒さ凌ぎにと上着を着ているところへ、A子が1枚のお札を渡した。A子曰く、魔除けのお札らしかった。随分準備よくお札を持ってきていたわりに、1枚しかお札はないそうだった。トップのペアが魔除けをして歩けば後ろもきっと大丈夫だろうということらしかった。ちなみにルートはジョギングコース一周で、歩いて大体15分くらいかかる。コースは整備されていたが、、コース脇は林になっていたため、ちょっとした雰囲気は出ていた。


いざB男とC子が出ると、すぐにその姿は見えなくなった。3分のインターバルを入れてD男とE子が出た。その3分後に、俺とA子が出ると思っていたのだが、A子が面倒くさくなったと言い出した。俺も実は怖いのは苦手だったので、他の4人が帰って来るのを待つことにした。D男とE子が出て7分くらい経つと、B男とC子がダッシュで帰ってきた。どうも様子がおかしく、発言も支離滅裂だったが、何となく言っていることはわかった。コース脇から幽霊が現れたらしい。魔除けのお札を投げつけて走って帰ってきたらしかった。

それから30分程待ったが、D男とE子は帰ってこなかった。この事実に、A子が震えだした。実はあのお札は魔除けなどではなく、むしろ霊的なものを呼び寄せるものだったらしい。A子曰く、C子が普段から男子にちやほやされているのが気に入らなく、痛い目を見せてやろうと思ったらしい。

それを聞いた俺たちは悟った。恐らく投げ捨てられたお札には、B男とC子が去った後、更に多くの霊が集まり、そこへD男とE子が出くわしてしまったのだと。

急いでキャンプ場の管理者を呼び、様子を見に行った。結果、コースに二人の姿はなかった。二次災害を危ぶんで、捜索は中断した。

翌日捜索を再開すると、地中に頭を埋められた状態で横たわる二人をコース脇に発見した。終始A子は泣いていた。二人は亡くなっていた。


投稿者:まさし