私は小さい頃から太っていました。三人兄弟の末っ子で、幼馴染の家に行くのにも緊張するほどの人見知りで内弁慶な性格でした。そんな子がデブともなれば、目立ったイジメはなくても常に小馬鹿にされ仲間外れにもされるので、子供なりにストレス発散していたのかもしれません。時には吐くほど食べていました。そうして当然デブ人生真っしぐらです。


私の祖父は霊感があるようでした。20年以上前ですがオカルトブームが到来した頃テレビや新聞、雑誌の取材がよく来ていました。

祖父はオカルト好きなわりにあまりその手のことは話しませんでしたし、自分の霊感を嫌がっていました。頼られても困るとか毎晩夜中に起こされてたまるか!と、怖い話は好きだけど体験はしたくない典型的な人でした。医者が見放した心筋梗塞がある日治っていたというミラクルもありましたが、供養してほしさに生かされたんだろうと言っていました。


祖父が日頃からそんな体験をしているということは、我が家に何かいるということなのか、深夜には私も家の中で変な足音を聞いたり気配を感じたりしていました。もちろん家族は寝静まっていて、足音の重みや間隔は犬猫のそれとは明らかに違いました。金縛りは日常茶飯事ですが、これが霊的なものかはわかりません。


祖父の死後も些細な現象は続きました。祖母も介護施設に入り無人のはずの祖父の書斎やリビングで話し声が聞こえ、テレビを消し忘れてるのかと確認に行くとしっかり消灯されいたとか、本当に気のせい?で済むようなことばかりです。他の家族はそんな現象に遭ったことがないようで、私は自分が少しオカシイのかな?と思ったりもしました。


社会人になってもデブ人生をいく私は予知夢を見るようになりました。とは言っても、気になる夢を調べ分析する工程がなければただの変な夢といった程度。それも些細な予知、警告で近いうちに金銭的損失があるとか夢の対象の人物が体調を壊すとか。しかも誰に言うわけでもないので一人密かに当たったなーなんて思うだけでした。


夢でも何でも占いに拘り過ぎるのはよくないと聞き、夢占いにハマりつつあった私は一切分析するのをやめました。ついでに何事も気にすまいと家での小さな現象も気にしないで全て気のせいと思うようにしました。


そうしていてもデブ人生は尚も続きます。過食症かもしれないというくらい食べていました。それ以外の楽しみはありません。恋人もいましたが、家庭の事情でストレスも多かったです。恋人も仕事と家庭のストレスでみるみるうちに太っていきました。


ある日、私が一人でいたときです。晴れた午後。座椅子に座り自室から見える庭を長閑だな~とぼんやり眺めていたら

「終了」

と女性の声が聞こえました。しかも耳元で。なのに遠くから聞こえたようなつかみ所のない距離感があり、私はキョロキョロと部屋を見回しました。当然誰もいないし、テレビなど音声が出るものはつけてません。


ふと過去の誰かの発言などが耳によみがえることってありますよね?私はそれかなと思いましたが、声はハッキリ覚えていますが聞き覚えのないものです。何だろうと不思議に思うだけで解決するはずもなく。


しかし、その声を聞いた日から私のデブ人生は幕を閉じました。食欲が一切なくなったのです。大袈裟にされるのは嫌なので倒れない程度にがんばって食べてはいましたが、もともとがデブなので痩せ方も急速です。半年で25キロ減。今も尚地味に減り続けています。


終了って食事のこと?wと時には可笑しく思いますが、摂食障害をデブゆえに誰にも気付かれず、ダイエットと言えば誰も疑わない環境も怖いなと思いました。


私の頭がおかしくて霊現象があったのか、祖父が生きてた頃からいる何かの仕業なのか今でもわかりようがないですが、終了と言われてから現在進行形で摂食障害は些細な現象と共に続いています。


怖くない…ですね!すみません。



投稿者:ルー