レッカーの仕事⑤です!
今回は、スーパーエースの話ではなく、今日TRが体験した恐怖体験です。まあ、佐藤君もその場にいましたけどね。でも怖かった~(笑)あの部屋ヤバイです。興奮冷めやらぬうちに書きたいと思います。

事の詳細は「先住者」の話を読んでもらえると助かります。
その登場人物のA君が、やっと引っ越し決まって今日手伝ってきました。

引っ越しに参加したのは5人。当事者のA君、TR、佐藤君、幽霊全く信じないBさんとC君。
朝8時に現地待ち合わせということで、俺は昨日が休みだったので(今日は仕事なんだけど、外回りはなかったので、仮眠取れるから手伝い参加)家から直行。会社に寝泊まりしてるA君が、4トンで夜勤明けのBさんを拾って来て、佐藤君とC君はやはり自宅から直行。
一番最初に着いたのが俺で、誰もいなかったので缶コーヒー飲んで待っていると、A君の部屋の窓越しに、女の人っぽい影が歩いていたのを確認。「あ~、奥さんもう来てやってんだなぁ」と思って、先に手伝い始めようかとも思ったんだけど、奥さんとは面識がなかったので、取り合えず待つことに。

しばらくすると、4トンでA君とBさんが到着、直後にC君が到着。佐藤君から電話があり、「今起きたからすぐ行きます」で遅刻確定(笑)
じゃ、先に始めますかとゾロゾロ部屋の前に移動すると、A君が鍵を取りだして開け始めた。
「あれ?奥さん来てるでしょ?」と俺が言うと、「いや、来てないすよ。後で差し入れ持ってくるって言ってましたけど。」
…俺の見た女の影はもしや??と思ったけど、口にするのも怖いので黙ってました。

ドアを開けると、いきなり強烈な腐敗臭が。確実に何か腐ってる物が近くにある感じ。「この前来たとき、こんな臭いしなかったよなぁ?何か腐るようなもん置いて帰ったっけ?」的なことを俺が言うと、A君は「だって何もしてないじゃないすか。部屋見て回っただけで(笑)マジ怖いんすけど、佐藤さん待ちませんか?」
俺は激しく同意したんですが、幽霊信じない組が笑いながらズカズカと部屋に上がって行ったので、仕方なくあとに続くことに。

ただ、半端なく臭い。それはBさんC君も感じている。でも臭いの根元が見つからないんですよ。
で、取り合えず件の押し入れの部屋は、怖いのと荷物的なものも殆どないのとで、物を詰めたダンボールの仮置き場所にして、台所、リビング、寝室をそれぞれ手分けして荷造りすることにした訳です。
C君の高速ダンボール作成が始まり、ダンボールもらって物を詰める。寝室は奥さんの物もありA君が担当。俺とBさんが台所を担当。

それから30分くらいだったかな?やっと佐藤君登場。
開口一番、「何かこの前と雰囲気が違いすぎる!ちょっとヤバイかも」
何がヤバイのか、と聞くと、大分怒ってらっしゃるとのことで。
ガリガリ女は、A君の娘狙い。自分の赤ちゃんだと思っているらしく、取られると勘違いしていると。
だから、奥さんがもし差し入れに来るなら、絶対に子供連れてきちゃダメだよって伝えてくれとのことで、A君はソッコー電話してました。

で、こっちはこっちで、あんまり長居するとよろしくないと佐藤君が言うので、じゃあ、ととっと終わらせようとペースアップ。
夫婦と赤ちゃんだけなのに意外に物があり、ダンボールがソコソコの量に。ちょっと整理しないとダメだなってんで、Bさんが例の部屋に入ってダンボールを並べ直し積み直しし始めたとき、「パキーン!!」という音が 2連発。
俺も今まで、数度ラップ音的なものを聞いたことはありますが、これは強烈でした。
家鳴りなどでは断じてない。耳元で、硬い何かを割ったような音がした。金属音とも違う。それが、隣の部屋にいても爆音で聞こえたんですよ。
さすがの幽霊信じない組も、「今の何だ!」と焦っていたほど。
あと、怖かったのが、佐藤君がBさんに「その部屋にいて何か感じる?」と聞くと、「何も感じねーけど嫌に疲れるし汗が出る」と。感じてんじゃん(笑)みたいな。

昼12時過ぎには荷造りは全部終わり、あとトラックに積むだけになって、休憩しようと皆でリビングに集まった。ソファーや床に腰をおろして、お茶飲みながらA君の奥さんが弁当持ってくるというので待っていると、佐藤君は別として、俺とA君はほぼ同時。例の部屋を誰かが歩く音に気がついた。
「誰か歩いてますよね?」
BさんC君はよく分からんとの答え。でも確かに誰か歩いてる音がしてる。つか、みんなこここにいるし、ダンボールがいっぱいで歩くスペースなんかない。
たまに、さっきの程大きな音ではないけど、「キン!」とか「パキン!」とか鳴ってるし。

しばらくすると、A君の奥さんが弁当と飲み物持ってきてくれて、挨拶もソコソコに手を付けようとしたのですが、今度は「ゴトッ」という何か重いものを落としたような音が。ダンボールの荷崩れではない。
顔を見合わせるA君と奥さん。佐藤君は平然。これが噂の赤ん坊落とした音か!と、俺はいい加減怖くなってきたので、天気も良かったし、外で弁当食おうと言うと、幽霊信じない組は寒いからここで食うと言う。
結局、俺とA君夫妻、佐藤君は外に出て弁当食いました。
「つか、ホントよく今まで住んでたなぁ。この腐った臭い、前もしたことない?」
佐藤君が言うと、A君夫妻はないと言う。この腐敗臭は、ガリガリ女と赤ちゃんが押し入れで亡くなって、腐った臭いなんだそうです。発見者が誰か知らないけど、部屋を開けたとき、今日と全く同じだったはずだと。
遅刻していなかったくせに、まるで見てたかのように状況が分かってる佐藤君も怖かったですが(笑)

休憩も終わり、さて積み込みですが、これはもう手慣れたもの。5人もいるから早い早い。大きいものから積んで、手前にダンボールを積む。
大きいものは、2人がかり、時には3人がかり。
気になったのがベビーベッド。新品なのに、まるで何十年前のだよ?ってくらい劣化していて、歯形?爪形?的なものが四隅の柱についている。気持ち悪っと思って佐藤君に聞いたら、まあ問題ないとのことでそのまま積み込み。んで、残るはダンボール。

ダンボールのある例の部屋から玄関までを俺と佐藤君、玄関からトラックまでのキツいところはA君C君の若者組、トラックの上に最年長Bさんの布陣。
ダンボール30個くらいを運び出す。部屋から玄関を往復するわけだが、運ぶ度に違和感が。部屋を出て、玄関にダンボールを下ろす。んで、また部屋へ。部屋に入る度に空気が重くなっていく。一度目より二度目、二度目より三度目。
「TRさん、もうこの部屋入んない方がいいね。俺が部屋から出すから、玄関までお願いします。」何も言ってなかったのですが、佐藤君が判断したので黙って従ったんですけど、後で聞いたら、ガリガリ女が俺が部屋に入る度に押し入れから近づいてきていたらしい。あと2回くらい入ったら触れるくらいの距離まで来ちゃったから、入んない方がいいと言ったそうです。

引っ越した先の新居は、佐藤君お墨付き。「大丈夫、何もない」とのことで、A君夫妻は安心してました。社長からの引っ越し祝いも渡し、たいへん感謝されて帰ってきましたが、幽霊こそ見えなかったけど久しぶりにスゲー怖かったですよ(笑)


投稿者:TR