うちは実家が探偵のようなものをしているのだが、少し前に昔の同級生を調べてほしいという依頼が来た。依頼者は、会社を経営していて、どうやらそこの息子さんと縁をむすんで良い相手かどうか見極めたいということだった。
同級生ならたやすいさ、と思って調べていくと、おかしなことに彼女が何をしているのか、実家の生業が何なのかさっぱりわからなかった。とはいえそれなりに田舎ではきれいな三階建て、さぞかし金回りがよいのだろうと思うが、農業を手伝うわけでもなく、出勤している様子もなく…。
ただ、ひっきりなしに、人の出入りがあった。
若い兄さんたちだ。いつの間にこんな人たちと???
彼らは、彼女の父と母から何かを言いつかって、そのあとすぐ出ていく、そして日没のころにまた立ち寄って報告しに来る。夏から秋にかけて、ずっとこの繰り返しだ。
結論から言うと、依頼者には、「この話はなかったことにしたほうがよい」と告げることとなった。
というのは、彼女の家は近隣の周囲に無言の圧力をかけ、周囲のオーラを暗くしていたからだ。おそらく逆らうと嫌がらせなどをして、他人さまを命を絶つような方向へ追いやったのだろう、何かが暗い。彼女の母親の長い髪には、霊の手がたくさんついていた。あれは、ふつうじゃない。
父親には、人から恨まれている、そういう目に囲まれている様子が見えた。危ないな。
しばらくして、そこの父親と祖父が捕まった。何でも恐喝らしい。
あのあたりには秋祭りがあるのだが、寄付金をつのるという名目で、半ば脅すように金品を奪っていたらしい。同級生の友人の親は皆その恐喝におびえていて、一人だけ弁護士を兄弟にもつ親がいて、その人が「村の外の人間に相談したこと」から発覚したらしい。
祭りは怖い。祭りのために協力を、とふいに訪問されると今でも吐き気がする。
同級生はその後首をつった。


投稿者:いずめり