コメントありがとうございます。
「トンネルで何かに助けられた話」の続きです。

ドッキリを仕掛けられた翌日。私、同期A.Dは学食に来ていました。
節約のため普段は弁当を持参するのですが、昨晩のドッキリのお詫びにDが昼食を奢ってくれるという事だったので、遠慮せず高いものを注文してやろうと思いました。(学食なので割とリーズナブルですが笑)
テーブル席に着きます。時間を少しずらしたからか人は疎らでした。
「あの時〇〇死にそうな顔してたよなーwww」「少しは反省しなよD」注文して料理を待っている間は昨晩の話で持ちきりで、全く反省の色を見せないDをAが窘めていました。


他愛ない会話の途中でふと視線を感じます。
反射的にそちらを見ると、右側にあるカウンター席から私をガン見している人物と目が合いました。黒縁眼鏡に黒髪のキノコ頭で、男か女か分からない外見でした。その人は私と目が合うと驚いた様な顔をして目を逸らしましたが、その後すぐに私達のテーブルに向かって来ました。
「すいません、少しお話があるのですが」
キノコ頭が私を見て言います。声で男性だと判断できました。
「おー行ってこい。」Dがそう言うので私はキノコ頭と少し離れたテーブル席に移動しました。

私の前に料理が運ばれて来ます。
「僕、二年のOって言います。食べながらでいいので聞いて下さい。」O先輩はオカルトマニアで更に霊感があること、勝手に非公式のサークル《オカルト研究部》を作ったこと、霊感のある人をオカ研に勧誘していること、今のところ誰も参加してくれないという事を話し、更に私を勧誘してきました。「いや、霊感ないしそもそも先輩が霊感持ちだって事自体信じ難いです。」下手な断り方して付きまとわれるのも嫌なので正直に言うとO先輩は私のフルネームや誕生日、誰にも言っていないのにトンネルで助けてくれた存在の事も言い当てました。(助けられた時どっちの腕を掴まれたかなども)
私が驚愕していると視線を私の後ろに移して「君に憑いてる人っぽいのが教えてくれるんだよ」と愉快そうに言いました。「一体何が憑いているんですか?」人っぽいのという言葉が気になって尋ねると先輩は不敵な笑みを浮かべて言いました。「オカ研に入ってくれたらいくらでも教えてあげるよ」そう来るとは。

「ここを活動場所にしようか」
好奇心に負けた私はオカ研に入ることを承諾、A.Dと別れてO先輩と1階にある空き教室に来ていました。積まれた使わない机や椅子に半分ほど面積を占領されたその教室は滅多に人の出入りがないためか机だけでなく床にも薄く埃がつもっています。適当に椅子を引っ張り出して座ると先輩が話し始めました。
「なんかね、なんて言ったら良いんだろう。鳥人間?が憑いてるよ。」「鳥人間?」「うん、頭は鳥で体は人間。すっごい喋ってる。」「なんて言ってますか?」「ピーヒョロロッ、とか君の話を凄く早口で。あとめっちゃデカいよ180センチはある。」「それ大丈夫なんですか?」「寧ろ助けてくれたのコイツだと思うよ、本人?もそう言ってるし。

先輩曰く私が心霊スポットで気絶しかけた時、トンネルの奥から良くないものが近付いて来ていたそうです。(おそらく事故死した人の幽霊だろうけど詳しくは分からないとの事)あの時聞いたDの叫び声は危険を知らせるために鳥人間が真似たもので、暗闇の中で手を引いて私を助けてくれたのも私に憑いている鳥人間だそうです。
「僕が分かるのは鳥人間が直接喋った事だけだけど、婆ちゃんなら色々見れるからもっと詳しく教えてくれると思う。いつでも良いから僕の家来なよ、ていうか来て!こんなの初めて見たし気になる。」

鳥人間の正体を知るために先輩の家に行く約束をしてこの日は解散しましたが、後日O先輩のお祖母さんに会いにO宅へお邪魔しました。このお祖母さん鳥人間どころか私の忘れていたような過去までバンバン言い当てる凄い方でした...(笑)書くと長いため、また時間のある時に投稿します。ここまで読んで下さりありがとうございました。


投稿者:ツナ缶