少しですが、みなさんから反響があったので、約束通り、あのおぞましい体験話しを話したいと思う。
今思い出しても、あのおぞましい体験は先にも後にも経験していない。
今日まで1日たりとも忘れたことがなかった、あの日の出来事…


遠い記憶の片隅にある、かすかな記憶を、細い蜘蛛の糸を伝うように思いだしてみる…ひしひしと蘇る、記憶と記録と恐怖と狂気…綴ります

そう、あれは24歳くらいの夏くらいの季節だったと記憶している。
あまり覚えていないが、つまりは12年前あたりになる。

蒸し蒸しと蒸した、そう、まるで蒸し風呂とでも言うような、ひどく蒸した真夏の夜だった。

友達のKとHとSと私の計四人で、ハンディーカムを持って、車に乗り込んだ。シフトをガタガタとDに入れ、アクセルをふかす。すると車は前へと動きだす。文明の利器とは上手くいったものだ。

我々はとある防空壕に向かった。
場所は伏せておくが、そこは地元では有名な場所であった。たまにマルチメディアも取材にくるような、そんないわくつきの場所だった。
車はSの愛車の四駆のオフロード車だったような、Hのステーションワゴンだったか、不思議とその部分だけは思い出せない。

とりあえず車に乗り込み、Sはハンドルを握り、風を切りながら防空壕へと車を颯爽と走らせていた。ガタガタの道でも、さすがに四駆だ。慣れたハンドルさばきで軽快にどんどん先へと続く、街道を、そう、ひたすらまっすぐ無心のままにつき進んでいった。
今思えば何故あの時、防空壕に向かったのかはもう誰も知る由もなかった…

この防空壕というのは、世間であまり良くないような悪い噂がちらほらたっていて、風の便りなのか、虫の知らせなのか、誰かから聞いたのか、はっきり覚えていないが、地元民の我々の耳にも噂話しは届いていた。

ここでオシッコをしたら帰り道事故るらしいよ、とか、
ここで落書きしたら、帰り道事故るらしいよ、とか様々な内容だった。

俺はそんな話し信じられなかったが、現に、運転をしていたSは、過去にK自動車を乗っていた。そのK自動車を友達のK(先に出てきたKではないKである)に500円という、かなりの破格値で譲った経緯があった。

とある日、K自動車にSとKが二人乗ってKの運転で防空壕に遊びに行ったらしい。すると、Kは冗談半分で、なんと防空壕の前でオシッコをしてしまったのだった。
帰り道Sが譲ったK自動車をKが運転し帰っていったのだが、
静寂に包まれたとある駐車場で、
KはK自動車のハンドルのミステイクで、なんとお店に突っ込んで廃車にしてしまったのだった。
なんともおぞましい話しをSは私に話すのでした。
いやいや、今そこに向かってるからやめてーとか突っ込みながら、車内は、そうまるでクラブのてっぺんのように最大級の盛り上がりをみせていた。
この先に起こるあのおぞましい体験を
誰も予知していなかった…

到着時間は時計の針は11を指していた。つまりは23時、そう24時の1時間前…真夜中だった。車からは出ずに、車の窓越しにハンディカムを傾ける。あたりはまるで真っ白なキャンバスに真っ黒のリッチブラックを塗りたくったような闇だ。防空壕は真っ暗で一筋の光さえ皆無だから、ハンディカムでは何も映らなかったわけ。

俺かKだったと思うが、
なんだよ、もう帰ろうぜっと
Kと俺は口を揃えて発言し、
それを聞いた一同はみな、足並み揃えて家路に向かった。
俺は内心、良かった…っとホッとしていた。

帰路の道中…
視界には静寂に包まれた橋…
ポッと薄暗い街灯に照らされ、橋は不気味に浮き上がって見える…

行きも通ったが帰りも当たり前のように通る橋。
忘れてしまったが、その橋は高さは異常に高かった。多分何十メートルもある様な高い橋だった。今でもそれだけは忘れないし、忘れようとしても忘れられない…いや、本当は忘れていたかもしれないが、忘れていたふりをしていただけかもしれない。
俺はこのおぞましい体験を綴りながら、そんな橋の存在を改めて思い出していた。
忘れていた橋のディテールがくっきりと蘇る。
赤い鉄。花の様な絵。橋の端にある時計台。橋の名前は忘れてしまったが、特に重要ではないし、ここで書き込むことも好ましくないから、割愛させていただく。

橋の周りは暗黒の闇だ。
そこにハンディカムを傾ける。
街灯の光でハンディカムにはうっすらとその暗黒の1ピースが映りこむ。
とその時、Hが言った。

おぉい、ハンディカムの画面おかしい。なんかぐちゃぐちゃだ。

いやはや、どうせHは我々を怖がらせようと嘘をこいてると思った。
このHというやつは、エンターテイナーとでも言いますか、ペテン師とでも言いますか口がうまい。
ですから、全てアドリブをきかした演技だとみな思っていた。

が、違った…
話は飛びますが、家路に着いた我々は
そのハンディカムをテレビモニターにつないでビック画面で確認したのだ。
このHというやつは、何故かビデオの一コマ一コマを指で回しながら確認できる、編集マシーンを持っていたんだ。
問題の橋の部分にさしかかった。
たしかに映像はぐちゃぐちゃに乱れている。その瞬間一瞬画面に小さな赤い光がフラッシュした!

レッドフラッシュ…⁇

Hはすかさず、指で何コマかもどす。
ゆっくりゆっくり一コマ一コマ、その赤い光を頼りに近づいていく…
次の瞬間、HKSとおいらは、雄叫びをあげたのだ!

うわーなんだこれわ‼︎

そう、画面には1円玉くらいの赤い顔が三つ映りこんでいた。
俺たちはまるで氷水をかけられたかのような、ヒヤッとする感覚に見舞われた…

これがあたしの一番怖いい体験だ。

長くなるので、割愛させていただくが、次の日、姉の知り合いの霊感がある人に逢いにいって除霊的なことをしてもらった。で、テープは燃やして供養したんだわ。

長々と長文に渡る、駄文乱文読んでいただき、ありがとうございます。
反応がよろしかったら、次はその霊感がある人の娘について執筆させていただきます。



投稿者:スーパー奇天烈