ふと思い出したから書く。
今から5年くらい前、20歳の時、相方と2人でヒッチハイクで四国の高知、桂浜に行って坂本龍馬の銅像見て帰って来ようぜ。という話になった。
水曜どうでしょう。という番組のパロディみたいな感じでふざけて急遽、旅は始まった。
2人とも実家住みで都内なので、始めは用賀インターという、ヒッチハイクが比較的多い所からスタートした。
最初に書いちゃうが、桂浜には行けなくて、最終的には徳島で東京にリターンする事になった。比較的楽しい旅だったんだけど、唯一怖い思いをしたのが、2日目の名古屋の夜の山。


静岡のパーキングエリアで乗せてくれた、男の子を連れたお父さん。男の子は胴着を着ていて、空手の大会が静岡であって、家は名古屋だというので、乗せてもらった。丁度帰り道だったみたい。
「どこに泊まるの?」って聞かれて、俺たちは基本的にパーキングエリアで寝袋で寝るか、街中だとお金を浮かせる為に、漫画喫茶とかで寝る予定だったので、
「名古屋で降りて、適当に漫画喫茶とか探します。」って言ったん。
そしたら、だったらあそこが良いよ!って紹介されたのが山の中腹?みたいな所にある健康ランド?みたいな所。24時間営業の。
割引き券なんかも貰ったりして、そこで親子と別れた。この時夕方6時。
疲れてたからお風呂入って、公共スペース見たいな屋根のあるベンチで軽く寝ようとしたら、なんだかその日は、夜中1時に閉まってしまうとの事。
軽く寝るはずが起きたら1時を過ぎてて焦った。健康ランドに来てたお客さんをヒッチハイクして、街中に出ようとしてたのに誰も居ないどころか街灯も健康ランドの前に1つポツンとあるだけ。
街灯に虫がすげー集ってたのを覚えてる。
相方とこのまま寝ちまおう。って話になって寝てたんだけど、急に相方がここ、不気味だ。って言って山、降りよう。ってなった。
真っ暗だしここに居ようって言ったのに、絶対に嫌だって言うから、仕方なくiPhoneのライトの機能を使って、真っ暗の中、坂を下って行った。一応道はしっかりとあるけど、マジで1メートル先が見えるか見えないかぐらいの暗さで、暗いって表現より暗黒って感じだった。
そのまま歩き続けて30分くらいしたらボンヤリと下の方に街の灯りが見えてきた。でも異変が起きた。

後ろの方のガードレールから、ガサガサって音が聞こえて固まった。
10秒くらいしたら相方が「カエルとかじゃね?」って。
でもカエルじゃなくて、いきなりゴン!!って多分ガードレールにぶつかった?音がして、
振り返ったら、めちゃめちゃ泣いてる人間の子供の顔をしたバカデカい猿みたいな生き物がすぐ後ろに居て、
顔は泣いてるのにオヨヨヨヨヨヨヨヨ!って笑い声見たいな奇声あげて歩いてきた。

人間って凄いと思った。
ほんとにヤバくなると真っ暗の道もボンヤリと見えるんだよね。相方と2人して死ぬほど走った。そしたら道が開けてきてさ、黄色の看板が見えてきた。
すき家だった。すぐ駆け込んで、2人で固まってた。朝方になって職人のお兄ちゃんたちが集まって来た。
車に乗せてもらって、一緒に現場の近くに行ってそこで降ろしてもらった。
お兄ちゃんにはこの近くに西野カナの大学があるんだよ。って教えてもらったけど、正直恐怖のあまり、まったく話が入ってこなかった。

あの生き物なんだったんだろう?
完全に実在するのは確認したけど、完全にアレは人間に認知されてない生き物だな。
本当の化け物ってああいうのを言うんだな。
怖かった。



投稿者:T