レッカーの仕事、スーパーエースの話35です。

今回はちょっと趣向を変えます。

佐藤君がたまたま遭遇しただけで、理由とか前後関係が全く分からず、物語にできないような出来事を集めてみました。


①山道のカーブ
仕事で通った某県の山あいの道。急カーブに差し掛かりふと見ると、カーブミラーに事故を起こしてグチャグチャになった車と、血まみれの若い男が写っている。
ブレーキを踏んで止まろうとしたが、カーブを曲がりきっても何もなかった。

②空港
旅行で北海道に行き、帰って来た羽田。自分の荷物が出てくるのを待っていたら、小振りのトランクケースが流れてきた。
3人分、6つの手首だけが、ケースをガッチリ掴んでいた。40代くらいのおばさんが持っていった。

③電柱
小学生の頃。夕方、友達と別れ帰宅中。何となくいつもと違う道で帰っていた。
2本先くらいの電柱を、手足が4本頭が2つの女が凄い早さで登り降りしていた。
さすがに怖くていつもの道に戻った。

④団地のベランダ
友達が住んでいた団地。ある雨の日、友達の部屋を見上げると、1つ下の部屋に洗濯物が干してある。雨なのに濡れちゃうなぁと思って見ていたら、お婆さんが出て来て洗濯物を取り込んでいった。
そのお婆さんは2週間前に亡くなっていた。あとで友達に確認したら、お婆さんが亡くなってからは誰も住んでいなかった。

⑤バイク
夜中の2時頃、国道で4台のバイクの集団とすれ違った。
1台目の後ろには浴衣の男が。2台目は後ろに女の子を乗せていたが、さらにその後ろに10歳くらいの女の子が。3台目にもワイシャツ姿の会社員風の男がいて、4台目には白いワンピースの女が乗っていた。
いずれも無表情、メットなし。どこか心霊スポットに行った帰りなんだろうなぁと思った。

⑥囁き
とあるショッピングモールですれ違ったハタチそこそこの女の子。真後ろにピッタリと男の幽霊がくっついていて、その女の子に「お前のせいだ」とずっと言い続けていた。

⑦映画館
⑥と同じ日。席についてスクリーンを見ると、右端の下に幼稚園くらいの男の子が。親がつれに来るだろうと思ったが、上映開始しても居続ける。しばらくしたらスクリーンの中央に歩いてきてパッと消えた。

⑧トンネル
都内の某有名トンネル。通る度に色々見えるので嫌だったのだが、ある日仕事で通ることに。
この日は、天井から何十本という腕が伸びて、何かを掴もうとするようにうごめいていた。

⑨動物病院
昔のバイト先の近くにあった動物病院。100匹以上いそうな犬や猫の幽霊が、建物を囲むようにして唸り声をあげていた。
飼い主に連れて来られた犬は、みんな玄関でイヤイヤしり込みしていた。

⑩工場跡
昔住んでいたアパートの近くの鉄工所。火事があって従業員が数名亡くなり会社も倒産。建物だけはそのまま、立ち入り禁止。
前を通ると、機械の音や敷地内を動く白い影をよく見た。

⑪ピアノ
土建屋の頃。某宅の庭で仕事中、隣の家からずっとピアノの「猫ふんじゃった」が流れていた。
麦茶を出してくれた奥さんに、「いつも猫ふんじゃったしか弾かないんですか?」と聞いたら、真っ青になって家に入ってしまった。
帰りに隣の娘さんの得意曲だと教えてくれた。ついでに去年亡くなったことも教えてくれた。

⑫学校
TRの子供が通っていた小学校の一番左の2階の階段の窓。階段に腰掛けて毎日女の子が外を見ている。
子供に聞いてみたら幽霊が出ると噂はあった。見たことはない。

⑬水道屋さん
アパートの風呂場の排水口が詰まり、アパマン経由で呼んだ水道屋さん。
一緒にジーンズ姿の女が入ってきて、水道屋さんの背中を包丁でメッタ刺し。生き霊だなと思った。

⑭公園
都内の大きな池のある公園。池に掛かる橋のたもとに3mくらいの黒い人の影が立っていた。
誰かを探しているように見えた。

⑮友達のアパート
水の音がする、というので見に行った。どの蛇口も水は漏れていない。でもどこかで確かにピチャン、ピチャンと音がする。
クローゼットを開けてみたら、天井から血が垂れていて床が血だまりだった。友達には見えていない。音だけ聞こえていた。
上の部屋が事故物件っぽい。友達には何もないと言っておいた。

⑯マンション
飛び降り自殺で有名な某県の某マンション。それと知らず、たまたま通りかかった。
連続で5人同じように屋上の1つ下の階の踊り場から飛び降りたのが見えたので駆け寄ったが、どこにも何もない。
あとで聞いたらそういうことだった。

⑰コンビニ
深夜立ち読みしていたら、隣にヤンキー風のお兄ちゃんが来た。
急にドンドンドンと窓を誰かが叩いたのでパッと見たら、ガリガリで顔が左半分白骨化した女が彼を見ながら窓を叩いていた。

⑱駐車場
デパートの地下駐車場に車を停めて入り口へ歩いていた。
柱の影から5歳くらいの男の子が飛び出したので、車来たら危ないなぁ、親何してんだよと思って目で追った。男の子は鉄のドアをすり抜けてデパートに入って行った。

⑲漫画喫茶
都内の某漫画喫茶。ビルの5階でエレベーターを降りた瞬間嫌な感じだった。店内に20人近くは人がいたが、生きている人は店員と佐藤君を入れて6人しかいなかった。

⑳光
お盆真っ只中。夜勤で県道を走っていた。高台でフェンスで囲まれた墓地があり、墓石の前にいくつも淡い光が見えた。
それぞれがまるで上に向かって吸われるように細く伸びて消えていった。家に帰ったのかな、と思った。

佐藤君がいつも見ている世界は、こんなんなんだなぁと思うと怖いです。
あいつ、ホントによく平気だなと感心します(笑)


投稿者:TR
投稿者のTwitter:@tr_sato