お久しぶりです、オカメインコ先生の投稿をした者です。
プライベートが忙しく中々顔を出せずにいました、遅くなってすいません。今回は「オカメインコ先生の話」の続きとなります。


私は夏休みを利用して地元に帰省していました。o祖母に言われた通り廃神社の神様にお礼をするためです。帰る実家はない上にホテル代が勿体無いので日帰りですが、隣には駄々をこねて強引について来たo先輩(笑)もいて「絶対この目で神様見てやるぞ!」と意気込んでいました。
薄暗い住宅地に入り複雑に入り組んだ道を進んだ奥、地元の人すら知らないであろう廃神社の寂れた鳥居が見えてきます。途中で住んでいた家の横を通過しましたが、家より鳥居を見た時の方が(帰ってきた)という実感が大きかったです。
苔で黒ずんだ鳥居の前までやってくると神社の境内に雑草がぼうぼうと茂っているのと、本殿の扉が全開になっているのが見えました。鳥居の前でお辞儀をしてから中に入ります。茂った草は膝の高さまで伸びており、半ズボンで来たことをとても後悔しました。
と、ここで先輩が付いて来ていない事に気がつきます。「先輩?」「ごめん、虫とか嫌だから…」先輩が申し訳なさそうに言います。後から考えると、黒光りするアイツさえ素手で掴んでしまうo先輩が草むらの虫ごときを気にする筈ないのですが、この時私は早くお礼がしたい一心で彼の下手な嘘にも気が付きませんでした。

散々駄々をこねてついて来たくせに、と思いながらも本殿を前にした私は一礼して中へと入りました。本当は供え物とお礼をしてすぐに帰るつもりでしたが、全開の扉の中から見える本殿が私の使っていた頃とは比べものにならないくらい荒れていたので掃除していく事にしました。床は葉っぱや砂だらけで、空の棚の上では虫が死んでいます。
「しばらく人が来ないだけでこんなに変わってしまうんですね」もしかしたら神様が返事をしてくれるかも、と期待して喋ってみますがそもそも霊感がない私には何も聞こえませんでした。

ある程度掃除を終えると本殿の扉を閉めて、o祖母に用意してもらったお酒を脇に供えました。賽銭を入れ、目を瞑って本当に目の前に神様が居るのを想像しながらオカメを私の元へ送ってくれたことや子供時代守ってくれていた事への感謝を伝えました。
2分くらいそうしていたと思います。突然尻に何かが触りました。何か、と言うかもう完全に人の手の感触です。
「 ひいっ! ! ? 」思わず叫んで目を開けると、本殿の扉が片方開いていました。この扉は木製なのですが、かなり古いため風に揺れただけでギイと音を立てます。しかし私が目を瞑っている間扉の開く音は無かったので私は一瞬(何で?)と思いましたが、状況が理解できると一気に恐怖が込み上げてきて猛ダッシュで先輩の居る鳥居の外へと飛び出しました。
もしこれが神様の仕業なのだとしてもビビリな私には充分すぎる恐怖です。

物凄い勢いで走ってきた私を先輩が迎えてくれま…せん。待っていた筈の先輩が居ないのです。他の先輩や同期ならともかく、o先輩がこんな悪ふざけをするとは思えないので来た道を戻りながら探していると、住宅街入り口付近の公園で彼を見つけました。
「先輩、何で移動してるんですか ! 」「あれ、公園に居るって連絡したんだけどな」先輩が言った時丁度私の携帯が鳴り、公園で待ってるといった内容のメールが来ました。
「それ送ったの5分以上前だよ、やっぱり何かあった?」「お尻触られました」(先輩大爆笑)「笑ってないで何か見えてたなら先に教えて下さいよ!」少し強めに言うと困った様に笑いながら「いや、何も見えなかったんだよ」更に続けて「生き物の気配とか、空気の流れとか、ある程度神社に近付いてから全く無いの。空気中にギッシリ壁があるみたいに遮断されてるっていうか…息苦しくて。」

私にはよく分かりませんが、先輩には神社周辺と住宅街の間に何者かが分厚い壁を作っている様に感じ、それが恐らく一般人に神社に近付いてほしくない神様の仕業だと感じたらしいです。地元の人が廃神社を知らないのも、無意識のうちに神社周辺を避けるようになっているからだとか。(あくまで予想との事)

この後o祖母に意見を求めるため先輩の家に寄る予定でしたが、久々の恐怖に疲れ切っていたからか私は身体中が重く、そのまま家に帰りました。この話はこれだけでは終わらないのですが今回はここで一旦区切らせて頂きます。
最後まで目を通して下さりありがとうございました。


投稿者:ツナ缶