皆さんこんにちは。オカメの投稿をした者です。
今回は「廃神社でお尻を触られた話」の続きで、霊感皆無な私が霊的なものをしっかり感じ(させられられ)た体験です。

廃神社で掃除やお礼を済ませ、見えない手にお尻まで触られてきた私は疲れ切っていました。先輩の家に寄る予定をパスしてアパートへ帰ると、掃除で汚れた服を全て洗濯にかけてからお風呂に入ります。それでも1人になると心細くて(やっぱり先輩に付いていけば良かったな)なんて後悔しながら風呂を上がると「カラカラカラ」と洗濯機の中から聞き慣れない音がしている事に気が付きます。
ポケットに小銭を入れっぱなしだったのかも、と思い急いで確認しますが服を漁ると出てきたのは小銭ではなく小さな石でした。細かい傷が沢山ついているものの丸くカットされた石は茶色くて光沢があり、中心に紐を通すための小さな穴が空いています。天然石のブレスレットを分解した内の1つといった感じです。服に付いているものでもなくアクセサリーも持っていないので全く心当たりがないのですが、疲れていて深く考える余裕もなかったので、とりあえず転がらない様適当な本の中に挟むとベットに潜り込みました。この時点で恐らく16時過ぎだったと思います。

どれくらい眠っていたのでしょうか、薄く目を開くと部屋の中は暗くなっています。喉が渇いたので起きたかったのですが、少し気を抜いたら意識が無くなりそうなほど強烈な眠気に中々身体を動かす事ができません。
二度寝を覚悟した時、寝室の襖がスーっと開きました。鴉のくちばしのような細長い黒い帽子をかぶった和服の若い男の人がニヤニヤと笑みを浮かべながら部屋に入って来るのです。暗い部屋の中でも男の姿はハッキリと見えました。どう考えても有り得ない状況なのに、私は自然に受け入れていました。上手く説明出来ませんがその時男とは親しい設定になっていたのです。

「ぼく、これだろう?」なんだか陽気な喋り方で男の人が私に水の入ったコップを差し出します。「あ ! ありがとう」ぼくって歳じゃないけど気にせずお礼を言って飲みます。しかしすぐに吹き出してしまいました。何処から持ってきたのか、水だと思っていたものは甘いお酒でした。(この時私は未成年なので家にお酒は置いていません)驚くと同時に、男は悪戯が楽しくてニヤニヤしていたのだと察して呆れました。
それから何やら下らない事を延々と話した記憶があるのですが、はっきりと記憶に残っていたのは「その帽子変だよ」と笑ったら「これしかない」と恥ずかしそうに言われた事です。

その後また寝てしまったらしく完全に起きたのは23時でした。目が覚めると男の姿はなく、襖も閉まっていました。なんだ、やっぱり夢か。ふと机を見ると寝る前には置いてなかったコップが置かれています。透明の液体が入っていたので口に含みますがただの水でした。あまりにも男の人と話した記憶がリアルだったので泥棒を疑いましたが施錠も問題なく、水は無意識のうちに自分で汲んで持ってきたのだと無理矢理納得する事しか出来ませんでした。

しかしこれを機に我が家で様々な怪奇現象が起こる様になったのです。
直前まで手に持っていたテレビのリモコンが消えたと思いきや寝室のベッドの下に置いてある、扇風機の電源が勝手に付くなどはまだ良い方で、冷蔵庫の中に入っていた朝食用のハムが朝起きたら枕元にあった時は本気で夢遊病を疑いました。お風呂に入っていたら勢いよく浴室の扉が開いた事もあります。
「ハムの妖精の仕業だ」と怖くない様にアホ丸出しな理由をこじつけて耐えていたのですが、極め付けはこのような現象が起こるようになってから4日目の朝、床の上に落ちていたクリアファイルに足を滑らせ背中を強打した時でした。
「ふッ w」と明らかに同じ部屋の中で男の人の声が笑ったのです。周りを確認しても誰も居ません。何かしら霊的な者が居るのだと分かってはいましたが声まで聞いてしまうと流石に我慢できる限界を超え、転んだ時に落としたスマホを拾うと鍵をかけるのも忘れて家を飛び出しました。
駅まで走りながらo先輩に電話をかけます。先輩はすぐに状況を理解してくれて、o祖母も一緒に私の家を見てくれる事になりました。

駅から家に着くまでに男の人の夢を見た事、それから怪奇現象が起こるようになった事を簡単に説明しました。
「ここで待っとれ」アパートの前まで着くとo祖母は私と先輩を外に待たせ、部屋の番号も教えていないのに私の住む203号室に入って行きました。
「先輩は何か感じますか?」「部屋に入れば感じるだろうけど見えないと思う」「?」
先輩が真面目な顔で何かを考え込むように黙っているので、沈黙が気まずくて声をかけると意味深な答えが返ってきました。オカメすらハッキリ見ることのできる先輩の見えないモノって…何だろうと考えながらも先輩の反応で大方察しました。しかしできればそうであって欲しくない、この時の私は結論にたどり着くのをわざと避けていた様にも思えます。だって神様を祓うなんて流石のo祖母でも無理があるでしょう?



区切りが良いので今回はここまでで終わります。変更があるかもしれませんが廃神社にお礼に行った関係の話は次で終わらせる予定です。
次回の話は少し複雑な内容なのでまとめるのに時間がかかるかもしれませんが続きは必ず投稿します。
拙い文章ですが今回も最後まで目を通して下さりありがとうございました。


投稿者:ツナ缶