今から16年程前、バツイチで2人の子供を持つ女性と同棲する事になり地元の築15年の小さな2DKのアパートを借りた時の話です。

入居して1週間ぐらい経ったある日の夜、4人で川の字状態で寝ていると、上の方からミシミシという音とドンドンドンドンと素手でドアを叩くような音がしてきました。

アパートは2階建てで僕らの部屋は2階の角部屋だったので、上に人がいるとは考えられません。

その音は全員に聞こえたみたいで当時小学1年生だった子供がうるさくて眠れない、静かにさせて欲しいと起きてきたので明かりをつけて家の中と外を確認しましたが何もありません。
原因がわからないまま朝を迎え目を覚ました子供が天井1面に付いた手のひらのような跡を見て、だからうるさかったんだ。これからは静かにしてねと天井に向かってぼそっと呟きました。

その日から音は消えましたが不可解な事が起こるようになりました。

当時交代勤務の仕事をしていた僕が夜勤明けで寝ていると、耳元で女の人の声で起きてと囁かれるようになりました。
この事を彼女に伝えると彼女は男の声で起きろと囁かれていたそうです。

別の日にはシャワーを浴びていると戸をコンコンと叩きねぇ、早くと誰もいないアパートで囁かれたりコップに入ってた飲みかけのお酒や飲み物が一瞬目を離した隙になくなっていたりしました。

そんな日が続いていたある日の事。

何があったか僕はわからないのですが、子供がウザイ、出て行けと怒鳴り声をあげました。
すると低い男の声でお前が出て行けと声が聞こえ鍵を閉めてあった玄関が静かに音をたてずに開きました。

その日から1か月後ぐらいに僕らは別れ彼女達は出て行きました。
そして、不可解な出来事も起きなくなりました。

この不可解な出来事を起こしていたあれはアパートの住人だったのでしょうか?
それとも他人だった僕への警告だったのでしょうか?


投稿者:イナ