こんにちは。

前回白い女を投稿した者です。

今回は職場の同期で出てきた、Aさん(40代、主婦)のお話です。

時期はお盆ごろ、この時期になるとAさんは生きてる人と死んでいる人の区別がつかなくなるらしく、車の運転にとても困るそうです。

そんな時に起こった出来事。
お盆も終わり数日だった頃、家で家事をしていると何かいつもと違う、違和感を感じたそうです。

家の中でいつも見られているような、でもどこから見られているのかはわからなかったそうで、ほっとけばどっかに行くだろうと特に気にしていなかったそうです。

ですが日が経つにつれてその視線は強く感じられるようになり、何か普通の浮遊霊とは違うと感じ始めました。

その日はそのまま家事を済ませ、就寝したそうです。

普通に寝ていたAさん、突然はっと目が覚めたそうです。

布団の脇にある時計を確認したら2時、もう一度寝ようとした時、金縛りで体が動かなくなってしまいました。

それと同時に寝室のドアに向かってあの視線の主が近づいてくる感じました。

ゆっくりと近づいてくると、寝室のドアの前で止まりました。

(入ってくる気だ。)

内心そう思った時に、勝手にドアが開きました。

かろうじて目だけ動かせたAさんは自分の右側にあるドアに目だけ向けました。

立っている状態なら顔があるであろう高さには何もありませんでした。

そこで、床で何かが動きました。

人の手に見えました。

それがゆっくり後ろに下がったと思ったら、今度は手首ぐらいが見えました。

ゆっくりと這いつくばりながら自分の方に近づいてきたのです。

女性でしたが顔は長い黒髪で隠れていたためわかりませんでした。

独特の魚が腐ったような、とても臭い匂いがします。

Aさんは体が動かないので、そのまま布団に横になっていました。

少しずつ近づいてくるソレはAさんの寝ている布団を掴みAさんに覆いかぶさりました。

自分の顔の前にソレの顔が。

長い髪の間から目が見えました。

血走っていて、Aさんを睨みつけていたそうです。

そこからは気絶してしまい、気がつくと朝になっていました。

Aさんはあの霊体が何かを伝えに来たのではないかと感じ、近くのお寺で住職さんに相談しようと昨日の出来事を話してみました。

住職さんはその間ずっと無言で話を聞いていてくれたそうです。

あれはなんだったのか?
私に何を伝えに来たのか?

住職さんに聞いてみました。

すると住職さんは話し始めました。

「最近あなたの家は大変忙しくされていたようですね。あなただけでなく、親戚の方も忙しかったようで。」

お盆の間などはお客さんが来たり、実家に帰ったりバタバタしていたようです。

「そのあなたに会いに来られた方はあなたから言えばおばさんにあたる方のようですね。最近お墓まいりにも来てくれなくなったと言われています。」

その時Aさんは本家のお墓の他に、親族のお墓があることを思い出しました。

親族のお墓なので、誰かが言っているだろうと思っていたそうです。

「あなたには力があるから、あなたのところに現れたのだと思います。近いうちにお墓まいりに行ってあげてください。」

住職さんにお礼を言うと、Aさんは早速親族のお墓参りに行きました。

長い間誰も来ていなかったようでだいぶ荒れていたそうです。

お墓参りを済ませてからは、家の中での視線も感じなくなり。

おばさんも機嫌を直してくれたのだと思ったそうです。

這いつくばって近づいてくるところはリングの貞子のようだったと言っていました。


投稿者:ぬこ