今日、すごくむかつく事があった。
俺は祖父の仏壇のある部屋に行ってから祖父の写真を見ながら言った。
「聞いてよじいちゃん、今日、クラスの暴君、中山が俺を虐めたんだ。あいつ、死ねばいいのに」
言ったらちょっとスッキリして、俺はリビングに戻った。

翌日、中山は死んでいた。
どうやら、交通事故だったらしい。

今日も、すごくむかつく事があった。
俺は祖父の仏壇に向かって言った。
「聞いてくれよ、じいちゃん。今日さぁ、友達だと思ってた橋本が俺の給食のプリンを無理やり取ってきやがったんだ。あいつ、死ねばいいのに」

翌日、橋本は死んでいた。
どうやら、放火にあったらしい。

すごい!この力は本物だ!じいちゃんの魂が、天罰を下してるんだ!俺にはもう、怖いものは何も無い!

それから俺は、気に入らないやつを全員殺した。
俺のことを小馬鹿にした教師、俺にカツアゲしてきた不良、いじめっ子、必死に告白した俺のことを馬鹿にしてフった女、体育のサッカーで俺を役立たずって言ったクラスの委員長。
ああ、凄く嬉しい!
俺に逆らうものは、全員殺してやる!

今日も、すごいむかつく事があった。
俺は祖父の仏壇に向かって言った。
「聞いて、じいちゃん。あのクソババアの母ちゃん、俺に宿題しろ宿題しろってうるせーんだ。殺してよ、じいちゃん」

リビングに戻ると、母は首を吊って死んでいた。

投稿者:田中太郎














──解説──
今まで主人公の気に入らないやつを殺していたのは、母親。
母親は主人公の愚痴を聞いて、自殺した